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そういちの平庵∞ceeport∞

そういちの平庵∞ceeport∞

特殊漫画家・山田花子 

山田花子著 「自殺直前日記」大田出版

今は亡き古本屋で100円で購入
当時ACのお勉強中だった僕はこの本をACの仲間に見せる
「最後まで読めなかっただけどこの通りだと思う」と語る仲間

僕は僕で死のダイビングをした姉と重ね合わせたり色々考えさせられた
その後何回か読んでみた
日記はその人の心を覗くようなスリリングなものがある
ACの人がこのような状態であるとすればこりゃ生きずらい
怯えと縛りと自己破壊
ある仲間はその状態を蛇の生殺しと例えた

特殊漫画家山田花子は分裂病を発祥し入院し、3ヶ月後の退院の翌日、高層住宅から飛び降りました。軒上に落ちたため直ぐには発見されず、もがいた痕跡は即死でないことを伺わせる悲惨なものでした。
 その作風をひとことで言えば“実体験にもとづく、すごーく暗く途中で止めたくなる嫌な感じ。しかし毒を含んだユーモァと個性がある” その手の作家に間々あるように、死によって脚光を浴びた人です。

 ドキッとするようなタイトルのこの作品は、幼少から死迄の、被虐と本人は受け止めている壮絶な魂の手記
 現実は理不尽と不公平で成り立つ。強い方から弱い方へ順番に虐めてうっぷんを晴らすことで調和は保たれる。もし「自殺は悪くない」となると虐める相手がいない最底辺から順番に自殺して社会が成り立たなくなるので、この世は「自殺が罪悪」という「常識」を作ってる。この常識を世間に広め弱者に押し付けることで社会の調和が保たれる
 
これは、ACの人に共通する世界観のような気がする

 日記という形で世の中のさまざまな「ギマン」を徹底批判していく。それは、読者からの手紙の中でも「くさいウンコや生理の血のくさいのをガマンしながら掘じくりかえす」とまでいわれているように、対人関係・家族・恋愛などにおける人間の汚い面を、自分経験をもとに完膚なきまでにえぐり出す。こうした、「自殺」のように我々があまり目を向けようとしない部分への着目こそが、それを隠蔽して「生」を継続しようとする、実は「生きにくい」現代社会

彼女は僕に真摯に問い掛ける
彼女の描くユートピア
お互いにそれぞれの分「生活のペース、能力、性格等」を認め合い
馬鹿は馬鹿なりにブスはブスなりに無理せず生きてける世の中である

 ヤスラカニ・・(*T-T)人 ii~~†┏┛墓┗┓†


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