そういちの平庵∞ceeport∞

2008/04/24(木)22:46

与え合う喜び

集中力も乏しく体力も無いので演奏は、一時間以内で童謡か演歌を入れて欲しいという施設の希望に添って日時も高齢者福祉施設の煩雑な業務に影響のない設定で昨日のライブは、行われた。 高齢者施設は職員がオーバーワーク気味なのでこちらも遠慮しつつライブやらして頂戴ネと知人に頼む。 人材難、運営難、お寒い話ばかりのこの業界でメンバーが珍しく高齢者施設でやりたいと言うので無理を承知で頼み込み開催する。 こんな活動をしてると「このご時勢に遊んでいる。」なんていう同業者もいたりするのだが・・・・何せ時代は、自立支援に障害者工賃倍増計画ときたもんだ。 こちらは、江戸っ子なので「粋」を大切にしたいものだと思う。 働くというのは色々な意味合いがあり、銭金だけの問題だけじゃないのだ。 金を稼ぐだけの人生なんて野暮というものだ。 生産性だけで人間の価値を図るこの社会は明らかに狂っている。 精神障害というハンディを抱えるダメダメ団と様々なハンディを抱える高齢者施設とそこに暮らすお年寄り。 異種格闘技みたいだなと思う。 社会から排斥され理解も望み薄な孤独な人間同士わかりあえることもあるかと思いつつ選曲を丁寧に考えつつ練習を重ねる。 68歳で施設に通う高齢障害者が老人施設に住まう高齢者を慰問するというあんまりないライブが行われ。 ふたを開ければ慈照ハイツ、慈徳ハイツ、はては隣接されたデイサービスの人まで来てくれて大入り満員ライブと相成り。 人数の多さにビビッたなおや君は、舌がもつれつつ司会進行と歌を披露する。 今回は、構成と演出を考えて計算しつつやってみる。 なにしろこの数日で死人が出ているのだ・・・・寒暖の差が激しいからか? そういうことは周囲に知らせず、3台の車に分乗して会場に行く。 練習も丁寧にしたのでメンバーも余裕があり、施設見学などをしつつPAのセッティングなどをする。 オリジナルに演歌に歌謡曲にといつもと違う編成で演奏は30分ほどで終わる。 泣く人もいたり、「ありがとう」というお年寄りもいたり商品もボチボチ売れて手土産をくれるお年寄りもいたりでメンバーも確かな手応えと自信を感じたと思う。 68歳の障害を抱えるメンバーが歌ったりスピーチをしたことが最大の慰問になったかと思う。 歌と演奏で奮闘したメンバーも感無量という感じで撮影をしてくれたヒロさんも真顔で「良かったです。」と喜んで帰る。 尽きる所、人間生きてる限りは、なにかの役に立ちたいのであって。 人様から喜ばれる存在でいたいのだと思う。 誰もが必要としあえればいいよなあなどと思う。 障害者自立支援法だの後期高齢者医療制度だの弱いものいじめばかりが横行するこの国で弱いもの同士が寄り添うように集いささやかな催しは終わった。 与えあうことや助け合うことの喜びをほんのひと時だがみんなで感じられた。 施設職員に車椅子を押されつつ「ありがとう」というお年寄りの言葉がメンバーに何事かを与えてくれたかと思う。 (-∧-)合掌・・・

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