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―――教科書問題や靖国参拝問題で、中国や韓国の反日感情が高まっています。激しい反日運動をテレビで見ると、つい感情的に反発したくなります。侵略の歴史をもつ中国や韓国と友好的な関係を築くためにはどうすればいいと思われますか?
今、北朝鮮や韓国、中国に対して厳しい態度をとれば多くの人が拍手喝采をするという風潮があります。それはあまりにも歴史を知らないと思う。特に今の若い人は、縄文時代は勉強させられても、近代史や現代史はろくに学ばないまま学校を卒業してしまう。「日本はアメリカと戦争したんですか」と言う人もいます。 中国に対するODA(政府開発援助)が多過ぎるという意見がありますが、日清戦争で勝った時、日本が膨大な戦争賠償金を中国からとったことを知っている人がどれだけいるのか。日本が負けた時、国民党の蒋介石総統は「恨みをもって報いず、徳をもってせよ」と中国の国民に呼びかけました。33年前に日中国交正常化が行われた時、当時の周恩来首相も同じ言葉を述べ、「今もその気持ちは変わりません。だから戦争の賠償は要求しない」と言われたんです。目先のことばかりに気をとられず、歴史を知り、広い視野をもって考えてほしい。 歴史というのは、砂の上に字を書いて足で消せるようなものじゃない。先日、チチハルで、日本軍が遺棄した化学兵器が腐食して、こぼれた毒液に触れて傷ついた人が3名、ぼくを訪ねてきました。12歳の少女もいて、胸や足に黒い土をひっつけたような傷になっている。視力も落ちたそうです。さらに、周囲の人が「うつる」と言い出して、彼らを差別するようになってきたらしい。「もう耐えられない」と話すのを聞いて、なんという大きな犯罪を残してきたのかと痛恨の思いでした。こういう事実を国全体で共有しなければいけない。 http://www.jinken.ne.jp/special/nonaka/nonaka3.html 差別と日本人 野中 広務・辛 淑玉 著 凄い本だ。 在日の辛は、自分の兄が近所に住む警察官の子供から物凄いいじめにあった。 と語り。 このいじめがあまりにも酷いので辛の母親がいじめっ子の警察官の父親に言いに行ったら物凄い勢いで罵倒された。 このことでひざまずき泣いてる母・・・・ そんな過去を持つ辛が本名を名乗りテレビなどに出るようになる。 すると・・・・ 自らが本名を名乗ることによって、家族に対する嫌がらせが続き、あるとき兄からこんなことばを投げつけられる。 「本名で生きているおまえは親戚じゅうから嫌われているんだぞ」 と語る辛 野中氏が、「わかるなあ。僕も同じだから」 どこか似通う被差別部落出身の野中と在日の辛の対談集を読む。 「野中氏の語る「部落」には主体的な政策理念や解放理念ではなく、なぜかいつも利権がらみの話がでてくる。部落に住むわたしの友人の一人はそのことについて、「彼は自民党だったから、良質の運動家は彼には近づかなかったのではないか。だから、具体的な差別の現場で闘っている人との接点が少なかったのではないだろうか」と語った」 物凄い話が沢山出てきて目からウロコが落ちました。 障害者福祉に役立つ視点も与えられました。 野中は、激務の合間に障害者福祉をボランティアでずっとやっていると聞き。 勇気づけられました。 権利ばかりを主張する障害者運動にはあまり乗れず。 利権拡大ばかりを目指すプロの福祉屋もあんまりなあ・・・ そして当事者同士の差別意識や足の引っ張り合い。 社会的弱者が自らの足で立てるようにするには? やはり差別の問題抜きには語れない。 しかし、みんな恐ろしいのだ。 差別されることが・・・ なのに・・・ 差別することは好きだったりする。 自分より劣った存在を見るとホッとするのだ。 そんな空気が蔓延する中で・・・・ 嫌韓、嫌中、反日・・・・ 一歩間違えば暴走する準備だけは整った。 この国の経済格差の広がりとアジアへの蔑視は戦争への準備かと思う。 弱いものが更に弱いものをいじめる。 弱いもののために政治はある。 という野中の言葉は、光っている。 こういった問題をやるには孤軍奮闘になりがちなのだ。 とわが身を省みることしきりでありました。 (-∧-)合掌・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年01月05日 01時01分13秒
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