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愛の賛歌
愛は寛容であり、愛は親切です。 また人をねたみません。愛は自慢せず、 高慢になりません。礼儀に反することをせず、 自分の利益を求めず、怒らず、 人のした悪を思わず、 不正を喜ばずに真理を喜びます。 すべてをがまんし、すべてを信じ、 すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。 愛は決して絶えることがありません。 新約聖書のパウロがコリント人へ当てた有名な書簡の一節。 遠藤周作は以下のようにイエスの生と愛について語る。 「 現実においては無力で、無惨な死にかたをしたイエスが死後、根本的な価値転換によって、弟子たちや彼を信ずる者たちに強い信仰を吹き込んだ過程を考えたかった 。」 遠藤周作の書いた「イエスの生涯」でイエスの弟子たちが弱虫で卑怯で、ダメな連中だった。 イエスが処刑されると決まったとき、弟子たちはユダとペテロだけでなく、全員がイエスを裏切って逃げた姿を書く。 イエスは、現実において何もできない男であり、弟子たちもどうしようもない俗物ばかりなのだと・・・・ およそ冒頭の文句とは逆なのだ。 我々は・・・ 寛容でなく 情け深くなく 妬み深く 高ぶり誇るり傲慢で 不作法をする 自分の利益を常に求め すぐに苛立ち 恨みを持ちやすく 臆病で卑怯でもある 不義を喜び真理を喜ばない ローマ帝国の権力の前にたやすく屈し、そんな中でメシアを待望したユダヤ人。 暴力による権力奪取を望んだユダヤ人。 しかし・・・・ イエスの話は現実において無力だった。 ローマ帝国に逮捕されるイエス。 「お前も仲間じゃないのか?」とローマの役人に聞かれ。 「いいえ知りません」と答えるペテロ。 その自身の弱さや醜さに泣き崩れるペテロ・・・・・ 他の弟子たちもまた・・・・ イエスに失望したユダヤ人や自らの権力にしがみつくユダヤ教の司祭たちは、「イエスを殺せ」とイエスに罪を見出せないというローマ総督に叫ぶ。 屠られるイエス・・・・・ イエスの復活の伝説。 弟子たちの改心。 別の人間になったかのように・・・・ 多くの弟子たちがその後死を恐れずにキリストの言葉を述べ伝えローマ帝国に処刑されていくのだ。 それこそ冒頭の愛の賛歌を自身の血肉として生きたのだ。 この出来事が人類に与えた影響は計り知れない。 現実において無力だったイエスの説く愛がイエスの死後弟子たちの心を揺さぶり蘇った。 イエスは寛容であり、 イエスは親切です。 イエスは人をねたみません。 イエスは自慢せず、高慢になりません。 イエスは礼儀に反することをせず、 自分の利益を求めず、怒らず、 人のした悪を思わず、 不正を喜ばずに真理を喜びます。 だったのだろうとは思う。 イエスの生は、生き方として我々にとってひとつの理想なのだ。 そんなことを考えつつ 自らを省みれば 愛はあるのだろうか? ほんのちょっぴり・・・ 耳かき一杯ほど・・・ 金持ちが天国に入るのはらくだが針の穴を通るより難しいとイエスは言った。 貧しいものに施せと・・・・ 2000年の時を経て。 所得の再分配。 高所得者の収入を貧しきものへ そんな理念が民主主義や福祉の中にある。 形骸化しつつあるが・・・・ それでも 愛があればな・・・ 周りに思いつつも やはりイエスの説く愛は、多くの試練に絶え自身の中で育むしかないのだと思う。 「宇宙戦争と誘導原子力ミサイルの時代には、どの国も戦争に勝利する国はない。非暴力か、滅亡かのいずれかだ。私たちは悪に対して善で酬いよう。キリストは私たちに道を示してくださった。また、マハトマ・ガンジーも非暴力は効果があると教えてくれた。」 と暗殺されたイエスの弟子キング牧師は語り・・・ アメリカのガンジーと呼ばれたキング牧師。 方やインドのガンジーは 「あなたがたに言う。悪人に手向かってはならない。誰かがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。力ずくで下着を奪おうとする者には、上着をも差し出しなさい。あなたの敵を愛しなさい。」 というイエスの言葉に衝撃を受けそれを実践した。 「賢者たる者は、あらゆる小さな善意の行為に対して10倍の酬いを与えるものである。しかし、本当に高潔な人は、すべての人びとは平等であるということ、そして悪事に対しても善意で応えるという喜びを知っているのである」という教えがインド古来のマヌ法典の立法者の教えとイエスの教えが一緒であると訴えつつ・・・ 愛こそはすべて 愛がすべてなんだ 愛さえあれば それで良いのさ 愛さえあれば 他になにもいらない とジョンレノンは歌っていた。 ガンジーやキング牧師のように実践できる人は稀。 だとしても だからこそ 愛は決して絶えることがありません。 だと思う。 しかし 言うは易し 行うは難し なのであります。 (-∧-)合掌・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年06月12日 07時47分24秒
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