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そういちの平庵∞ceeport∞

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☆そういち☆

☆そういち☆

2010年07月13日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
「殉教ないし犠牲は、自覚のクライマックスでなさるべきだ。自己喪失の極限が、犠牲たることに何の意味があろうか。

辛いのは、死ぬことより生きることなのだ。生のクライマックスで、生が切断される。人生の幕がおりる。

俺はここにはっきり書いておきたい。この日記に思索的な色彩を与えぬと。この日記は要するに「ゲロ」のはきすて所という役目をもつにすぎないのである。現在の生活に対する憤懣を思想に還元するなどというまわりくどいことを抜きにして、直接吐きすてるのがこの日記なのだ。心の憂さの捨てどころなのだ。

今年の秋は、さびしく冷たく風がふきすさび、のこるものは何もなくなろう。そこにのこる人は、ちょうど今宵のような冷たい風がふき、松がなる音をききながら、泣くにもなけぬさびしさにたえきれぬようになろう。

お気の毒だが、私はもうあなたがたとは縁なき者なのだ。我等とともに生活しうる者は、今年の夏まで生きぬ者に限られるのだ。」


「あゝ同期の桜 かえらざる青春の手記」(海軍飛行予備学生第十四期会編、毎日新聞社)

林尹夫の文章。

敗戦を間近に控えた1945年7月27日夜、夜間索敵哨戒飛行中に敵機動部隊の空母群を発見、これと接触中に敵機の迎撃を受け交戦し、四国沖の空に散る。

戦争が無ければ京都大学で勉強していた若者が学徒出陣で徴兵され戦死する。

享年23歳。

彼は以下の詩を残している。


「断 想」

必敗の確信

ああ実に昭和17年よりの確信が今にして実現する

このさびしさ 誰が知ろう



さらば さらば  みんななくなる  

すべては消滅する

それでよいのだ

いわばそれは極めて自然なる過程ではないか



亡びるものは亡びよ

真に強きもののみ発展せよ

それで よいではないか



しかし我々は盲目だ

ただ 闘うこと それが我々に残された唯一の道

親しかりし人々よ・・・・・闘わんかな



南九州の制空権  すでに敵の手中にあり

われらが祖国まさに崩壊せんとす



生をこの国に享けしもの  なんぞ 生命を惜しまん



愚劣なりし日本よ  優柔不断なる日本よ

汝いかに愚かなりとも 我ら この国の人たる以上 

                       

その防衛に奮起せざるをえず



オプティミズムをやめよ 眼を開け

日本の人々よ

日本は必ず負ける

そして我ら日本人は なんとしてもこの国に 新たなる生命を吹き込み

新たなる再建の道を 切りひらかなければならぬ



若きジェネレーション

君たちは あまりにも苦しい運命と闘わなければならない

だが 頑張ってくれ



盲目になって 生きること  

それほど正しいモラルはない

死ではない 生なのだ

モラルをめざすものは そして我らのごとく死を求むる者を

インモラリストと人は言わん


「日本帝国終末」

没落と崩壊  デカタンス

亡び残るものなにもなし

すべての終末

今年の秋は

淋しく冷く風が吹きすさび

残るものはなにもなくなろう



そこに残る人は

ちょうど今宵のような

冷たい風が吹き

松が鳴る音を聞きながら

泣くにも泣けぬ寂しさに

耐えきれぬようになろう



お気の毒だが  私はもう

あなた方とは縁なき者なのだ

我らとmitlebenしうる者は

今年の夏まで

生きぬ者に限られるのだ

そして  それ迄に

死ぬべく運命づけられぬ者は

我らとmitlebenしうる

権利をもちえないのだ



かつて存在した人間関係は

すべて深い溝で切断され

我らもはやなんの繋がりも

持ち得なくなっている



親しかりし人々よ

あなた方はいま

いったい生きているのか

それとも  明日の再建をひかえて

生命の源泉を培っているのか



だが

現在の生なくして

なんで明日の生が

存在しえようか



すべては  崩壊する

日本に終末がくる

あの  ダブー

カタストローフよ






「――おれは、軍隊に奉仕するものではない。おれは現代に生きる苦悩のために働く。……おれは軍隊とか、あるいは機構的にみた日本の国のためでなく、日本の人々のために……いな、これも嘘だ。
 
おれが血肉を分けた愛しき人々と、美しい京都のために、闘おうとする感情がおこる。つまらぬ、とも、訳が判らぬ、とも、人は言うがよい。
 
おれはただ、全体のために生きるのではないのだ。全体がその生命を得ぬと、個人の生命がまっとうできぬが故に、おれは生きるのだ。
 
この意味で、おれの日本観は純粋でないと言えるかも知れぬ。
 
しかしおれは、架空の日本観よりも、たとえ利己的なりといえ少数の敬愛する人々のために生きるのだ。」


「日本の戦争による苦しみ、それはけっして本来的に、現在の為政者だけの責任ではない。」

「この重苦しい感じ。祖国を守るという命題にたいして、この言いようのない無気力。」

『わがいのち月明に燃ゆ』林尹夫著


世にしたがへば身くるし。またしたがはねば狂へるに似たり。

という鴨長明の言葉を思い起こしつつ。

林の遺書を読む。

彼の感じたこと、考えたことが他人事は思えず

ただ

ただ

重いな



思う朝。


(-∧-)合掌・・・






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Last updated  2010年07月13日 08時47分03秒
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