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Headline News

February 25, 2005
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テーマ:ニュース(99433)
カテゴリ:旧(時事/社会/家庭)
英国では意外に急速に低調におさまったチャールズ再婚ネタ
私も「王室ネタ大好き超大判週刊誌・Hello!」のSpecial Souvenir Issue
(特別記念号)を先週火曜日に買って以来、実は忘れつつあったのよ。
大体、このチャールズ・カミーラ記事ってのは一年に一回くらいの周期で
常に新聞に出て来たから、もう、マンネリ化しちゃっててさぁ(^^;)。

エドワード(って王子もいるんだよ。三男ね。)とソフィーの結婚も
かなり低調だったけど(唯一騒がれたのはソフィーのトップレスの写真くらいか?)
今回の低調ってのは「対象が地味なんで」興味も地味=低調っていうより
騒がれるとしたらマイナスイメージ的な騒がれ方しか無いんで
マスコミが揃って自重してるのか(圧力あり?)他にニュースがあったんで
埋もれたのか...いまひとつ不明なんざます~。
地味って言えば、超地味だからねぇ~。60歳近くの結婚だしさぁ~。

で、なんで、今更、書いてるかっていうと、楽天仲間
キャスちゃん日記
「そもそも何故あの二人は独身時代に結婚しなかったの?」っていう
疑問が出ていたからなのよっ。
これっ、これは、英国じゃ、常識っすよ。
いや、正しくは、4~50代以上の英国人の常識....いえ、いえ、
ひょっとしたら60年代以上の常識かもしれませんわ....
なにしろ、ワタクシ、古い人間なもんで(^^;)
70歳以上の女性と、メチャ盛り上がる事もございますし.....

ま、ともかくね、
二人が結婚しなかった理由っていうか
結婚できなかった理由は、ずばり↓
身分違いだったからだよ。
それプラス、
カミーラが
処女じゃなかったから

もちろん前者の要因が絶対的だったのよね、当時は。

確かにカミーラの家系を辿って行くと王族も結構いるんだけどね
でも、カミーラの家ってのは、王族と結婚できる様な階層じゃないのよ。
カミーラの階級ってのは、Hello!雑誌なんかは微妙にUpper
(Upper Classじゃなく、単にUpper)と、ごまかしていたけど
英国の新聞には、はっきりUpper Middle Classと書いている所もあった。
日本的な感覚で言えば、彼女の家は「ハイソ」なのよ。
でも、日本の「ハイソ」な家ってのは、英国だと
「Upper Middle Class(中産階級の中で上流階級に隣接する階層)」が
主っていう感じ。
英国の上流階級ってのは、王・王族をトップに王族から派生した家族及び
「貴族【Title=称号】付き」階層だけらしい。

ただ、人によっては、その貴族から派生した裕福な「上流」家庭
(つまり、カミーラの出身家庭っすね)をUpper Middleじゃなく
Upper Classと考える人もいるみたいなんだけど
(ま、アタシみたいな超庶民には縁無いとこだから詳しく知らないわっ)
ともかく、将来、王になるチャールズの相手としては
彼女は「話にならないほど身分が低い」わけなのよ~。

もし、彼女が「王族の結婚相手として適当な階層」出身だったら
17歳で社交界デビューした時に、チャールズに紹介されてたはず。
(もっとも彼女はチャールズより一歳近く年上だからダメだったかも?)
社交界デビューなんて言うと日本じゃハイソの極みみたいだけど
英国の場合、上には上がいるって事よね。

チャールズがカミーラと知り合ったのは、二人が22~3歳の時。
チャールズの元ガールフレンドの紹介によるんだけど
当時のチャールズは、結婚に適当な階層の女性
(例えばダイアナのお姉さんとか)だけと付き合ってたわけじゃないの。
結婚する前に「身分違いの女の子」と「はめをはずす」のは
ある程度、黙認されてるんだよ。というか、昔は
結婚後も、愛人がいて当然だった。

例えばエドワード7世(エドワード8世の祖父)の愛人が
ハイソなサークルの女王的存在だったAlice Keppelというカミーラの曾祖母
だったのは有名な話。
カミーラがチャールズと知り合った時に出した(と言われる)決定的セリフ
”My great-grand mother and your great-great-grandfather were lovers.
So how about it?”
これも超有名。(真実は二人しか知らないんだろうけど。)

ちなみに、その頃、カミーラは、元夫になったAndrew Parker-Bowlesと
長年付き合ってたんだけど、かなり年上の彼のコミットの無さ
(結婚する気無し&二股三股かけ放題)に、うんざりしていたらしい。
チャールズも、丁度、女友達と別れた所だった。
「あなたにピッタリの女の子を紹介するわ」と
カミーラを紹介したのは、なんとチャールズのモトカノ(死語?)。

そしてチャールズとカミーラは知り合って即座に燃え上がったそうな。

これは1970年の事だよ。そんな大昔の事じゃない。

でも、王室・王族階層にとっては、当時でも
「身分違いの愛人関係」はOKでも
「身分違いの非処女との結婚」なんて許容度を遥かに超えていたわけ。

ここで登場するのが
エジンバラ公(チャールズの父・エリザベス女王の夫)の
「育ての父」であるマウントバッテン卿(Earl Moutbatten)
エリザベス二世の父ジョージ6世のいとこ(つまり女王の叔父)且
エジンバラ公の叔父。
この人は、実は、正統派王族じゃなく、ドイツ血筋の強い
(名前も元はドイツ系だったのをMountbattenに英訳して改名^^;)
異端な存在であったにも関わらず、その世渡りのうまさと
頭の良さと明るい性格でジョージ6世一家からは絶大な信頼を受けてたの。
エリザベス女王とエジンバラ公を結婚させたのも彼の力なんだよ。

ちょっと話がそれるけど
エジンバラ公(Philip王子)ってのは、もともとギリシャの王子、といっても
国はギリシャだけど、血筋的にはデンマークが一番強い
(もちろんヨーロッパ王室お決まりのドイツ王族の血も流れてる)っていう
典型的なヨーロッパ混血王族の一人なんだけど
彼が生まれた時には、ギリシャ王家は、ロシア皇帝一家同様
処刑される寸前で、なんとか命拾いはしたものの、当時の生活は超庶民。
エジンバラ公が生まれたのは、台所のテーブルの上だったんだってよっ!!

しかも、その後、英国・フランスetcに亡命を許されたものの
父君は浪人王族みたいになっちゃって愛人と隠居しちゃうし
母君は、精神錯乱で入院(精神病院で絶命)しちゃうしで
結婚したお姉ちゃんの援助で、あちこち、たらいまわしにされて
最終的に叔父さんのマウントバッテン卿の保護のもと
英国の寄宿舎校に入ったけど、マウントバッテン卿は当時
インドに駐在してたんで、休みの間は行く所に困ったっていう...
めっちゃ不安定な少年時代を過ごしてるんだよ(ToT)。
しかも結婚後は、英国の宮内庁みたいなとこの人間やら何やらから
めっちゃイビられてたらしい。

だから失言多くても許してあげようっ!!


このあたりの話をしだすとキリが無いんで
チャールズに戻るけどさ
チャールズがカミーラ(当時はCamilla Shand)と燃えまくってるのを見た
マウントバッテン卿は、おもむろにエジンバラ公に忠告したらしい。
「チャールズも、そろそろ、身を固める年だし
Shand嬢なんかと遊び続けているのは好ましくないんじゃないか?」と。

なんたって、エジンバラ公とエリザベス女王の大好きな叔父の一言。
しかも、彼等達、古い年代の人間にとっては、もっともな常識。
そして、チャールズは、きっぱり言い渡されたのであった。
「あんな娘とは結婚できないからねっ!」と。

タブロイド(英国の大衆紙Tabloid版)情報によると
カミーラをチャールズの愛人としてキープして
二人が密会を続けられる「Safe House」を作るため
エジンバラ公が自分に忠誠を誓う軍人Andrew Parker Bowlesと
カミーラを結婚させたという説もあるらしい。
(この説は、近辺の関係者から否定されてるんだけどね^^;)

しっかしよぉぉ~
キャスちゃんが日記で紹介してたBBCの記事
チャールズとカミーラの仲がカミーラの結婚でブチ切れた...
みたいに書いてるけどさぁ、そんな事ないんだよ。
っていうか、この記事は、はっきり言って、キレイ事しか
書いとらんぞぉぉぉっ。!!!
(なんか情報操作されてんのか???)

チャールズは海軍遠洋勤務中にカミーラの婚約を知り大衝撃を受けたものの
カミーラとは友人関係を続けたのよね。もちろん結婚後も。
しょっちゅう家に遊びに行っていた。(ゆえにSafe House説?)
そして、決定打は、ダイアナとの婚約が発表された後
某タブロイド紙がスクープした「噂系ニュース」

王族専用の列車が、某停留地で、長時間止まっていた。
そこに乗っていたのは、チャールズと、金髪の女性。

某タブロイド紙は、この金髪の女性をダイアナと勘違いして
「ひゅぅぅ~、お熱いことぉ~」という半ば好意的(なのか?)
王族に親近感を持たせる様な意味合いで載せたのであった。
だが
その女性がダイアナで無いのは、ダイアナ本人が知っていた。
がび~~ん(ToT)。

つまり、結婚直前には、もう密会は再開してたって噂(一応)。
もっとも、結婚後は、二人は、きっぱり別れた....と主張されている。

ちなみに、ダイアナとの結婚を推し進めたのは、
マウントバッテン卿が70年代IRAにより暗殺されて以降、
王族での発言影響力トップとなったエジンバラ公。
英国庶民の間ではダイアナは
「当時、チャールズと結婚できる年代で残されていた唯一の処女」と
冗談めかしで言われているんだよ。
ダイアナ自体も、チャールズとの結婚に憧れて
ボーイフレンドも作らず処女(keep myself tidy)を保っていたらしい。

とにかく
王族もラクじゃないのよねぇぇぇ。

それから、チャールズが王位を捨てない事を
「王位に執着する・未練がましい」と解釈する人もいるけど。
私の解釈は違うの。

愛をとり王位を捨てたんで有名な
エドワード8世
(エリザベス二世の叔父)
ってのは、英国での、特に、お年寄り世代以上の国民での評判ってのは
最悪っ!!
史上最低の無責任男
なんだよ。

愛か王位かってのは選択じゃなかったの。
王位を捨てろって言えば、いくらなんでも、責任感のある国王は
目が覚めるだろうっていう警告みたいなもんだったんじゃないかな?
当時、チャーチルは
「国王が結婚したい女性と結婚させてやれよ」って主張してたんだけど
それは「この国王、マジで王位捨てるぜ」ってわかってたからかもね。

でも、エドワードは、周囲の衝撃と猛反対の中、王位を捨てて
ヨーロッパの王族でも無いアメリカのバツ一女と結婚して
パリの城にしけこんだわけよ。
挙げ句の果てには、ナチスの幹部とも仲良くして
英国乗っ取り計画立ててたって噂まであるんだよ。

さて
退位の結果、国王としての重責が、地味な次男のジョージ六世にまわり
ジョージ六世は、結果的に、壮年期に、重責が原因?で早死にするの。
エリザベス二世の母Queen Motherは、諸悪の根源は
あのエドワード八世だ...と、生涯、彼を許さなかったらしい。
それまでエドワード八世はエリザベスの大好きな叔父さんだったのに
退位後は一切の関係も断たれた(泣)。(その後、一部だけ復活)

だからさぁ
チャールズが王位を捨てれないってのは
彼が執着してるんじゃなくて
彼の王族としての責任感ゆえ

だと、私は思うのよ。
それから
母であるエリザベス女王の少女期のトラウマが
チャールズに及ぼす影響も強いと思う。

なんっていうか
庶民とは
ほど遠い悩み

があるんですね、つまり。


網客さま
長々お付き合いくださって、ありがと~☆
英国の階級システムについては後日書くかもしれません..





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Last updated  February 25, 2005 10:05:17 PM
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