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かりん御殿

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March 16, 2005
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テーマ:海外生活(7770)
再び多言語育児話。よく考えて見たら今年で11年目だったよ~。
前々回ブログを書いてからコメントとトラバで
多言語育児実施中あるいは考案中の方にも是非一読をお勧めしたい
貴重な意見を数多くいただき、誠にありがとうございます~(感涙)
今度、フリーページで、まとめ直すつもりです。

今日は、その中の一つ、いつもスイスから時計の様に適確で
ヨーデルの様な笑いを提供してくれる多言語育児仲間Laila女王の
ブログ「バランス感覚」の内容に納得・感動・触発されて
ちょっと、我が家の多言語育児状況を振り返ってみる事にしました。
Lailaちゃんのブログ「ブレネリさんSwitzerlandってどこよ?」↓
http://blog.livedoor.jp/laila/
(ふふふ。ライブドアのリンクを楽天に貼り付けて大丈夫か~☆)
さて
我が家の多言語育児...。
まず「我が家」ってのは、全然、正確じゃないわねっ!
なぜなら、多言語育児やってんのは、私だけだからさぁっ!!
はっきり言って、夫は
存在が多言語なだけ

多言語育児してるわけでも何でも無いんだよ。
それどころか
彼は、子供達が生まれてから、ずっと
多言語混ぜ混ぜ
意志疎通できれば何でもあり

言葉を子供達に浴びせ続けて来たのであった。
そして
それを私も黙認....
いや、黙認というか
面白いし
どうせ、これしか喋れないんだから...と
特に文句を言う事もなく観察して来たわけよ。

それでも
長男が1歳半になって英国へ戻って来た当初
夫に「多言語育児」文句を言った事があるんだよ....(懐かしの目)。
何故なら、当初
夫は、長男に、日本語ばかりで話しかけていたから。
その理由は
「日本語だと反応してくれるから嬉しい」
「一人で上海語喋ってもつまらない」
「上海語は方言だから、あんまり重要じゃない」
....等々。

それに対して私は
「母語である上海語を子供に伝える重要さ」を
「そもそも、あんたが正しく話せるのは上海語くらいじゃん?」という
現実も含めて説得し続け、私自身も積極的に長男に上海語を教え初めて
やっと自分も上海語で長男に話し掛ける様になったのよ。

で、その結果、現在は
「言葉混ぜご飯」に
「上海語」って具が
加わっただけ(^^;)


例えば夫の子供に対する発話は、こんな感じ(【】は上海語)

「【kwatee(=早く)dayo(=入浴)】!パパあしたvery very早いから。」
(訳:明朝、父は早く起きなければならないので早く風呂に入れ)

「親一下(QinYiXia=キスする)ならNot hardよ。」

(解説:この時次男に算数を教えていたのだが、
次男が「Too hard(難しすぎる)」と文句を言ったので
パパにキスしてくれるなら、もっと易しくする...と言いたかった。)

夫の頭が、どう動いて、こんなセリフが出てくるのか
いつも不思議に思っている。
「混ぜごはん」っていうのも適当じゃないわね...
だって、混ぜごはんなら
主役は一応「ごはん」だよね。
夫のは「前夜の残り物野菜混ぜ合わせ炒めもの」みたいなもんだよ。
だって
上海語・普通話・日本語・英語のうち
先に思い付いた単語を
ランダムに口に出してるだけ
だもんね。

しかし、こんな父親が常に身近にいて
常時会話していても
子供達は
こういう「混ぜ混ぜ」は喋らないのよねぇ。

子供達の場合
例えば
日本語(英語)の一文の中に英語(日本語)の単語
特に名詞が加わる事はあるんだけど
そういう時は
その単語が括弧付けになっている様な話し方をしていて
基本的に一文は一言語、
他の言語に切り替えたくなったら、文単位で切り替わっている。
しかも
ご丁寧な事に
日本語文に
英語名詞を加える時は
英語の発音を
日本風英語に替えて
「な~んちゃって外来語」にしようと
無意識?に工夫している(^^;)


どうして
同じ多言語環境にあっても
「混ぜ混ぜ状態」になる人と
「素材ごとにキッパリ分ける」人と
出てくるのか、非常に不思議だ....。

私は、キッパリ分ける方なんで、子供達は
私の影響を受けているのかもしれないけど
私自身は、どうしても
混ぜ混ぜ状態の言葉は話せないわ。
器用なもんだよねぇ。(夫は決して器用じゃないけどさ^^;)
私が、敢えて、混ぜ混ぜを喋ろうとしたら混乱は確実だよ。
(舌も噛みそう)

もし
私も夫と同じ様に「混ぜ混ぜ語」で、ずっと子供達に話しかけていたら
子供達の言葉がどう発達したか、想像もつかないけど、興味あるわ~。
どなたか、そんな例をご存じでしたら、教えてね~!!


でもね、冒頭で私が
「多言語育児して来たのは私だけっ」
って言い切った理由は
これまで
夫は気の向くままに混ぜ混ぜでも
私の方は、意図的に
複数の言語を分けて子供達に使って来たから。

多言語育児では
「一親一言語」方式が一番人気があるし
実際、効果のある方法だとも思うんだけど
我が家の場合は
「一親」が、そうゆう「混ぜ混ぜ状態」だったもんで
残された一親である私が
全ての言語をまかなわなきゃいけない

状態だったわけよ。

一親一言語っていうのは
父は父の言語Aで
母は母の言語Bで「だけ」
子供達と話すっていう方式なんだけど
我が家の場合
まず、私が、AもBもCも時としてDも
子供達に教えなくっちゃいけない状況だったのよっ!!
だから、苦労じゃないけど、それなりに
意図的でも無意識でも努力したのは
私だけって事よっ!!!

具体的には
私は、子供達に対する話しかけは基本的には日本語だったけど
外に出て英語人親子と遊んでる時は英語でも話し掛けたし
(英語人の前でも日本語でも話してたけど)
家の中でも、英語(中国語)のテレビや本を見ながら
「英語(中国語)では~、日本語では~って言う」って
意識的に対比させて教えたりも、した。
ただ、普通の会話中に(外でも家でも)
例えば英語で話した後に同じ事を日本語で繰り返す
という事は、殆どしなかったわ...。(気が短いもんでねぇ...^^:)

で、そんなこんなで11年
次男の方は6年....
補習校に行くわけでも無いし
家で日本語学習プリントをやらせてるわけでも無いし
(やらせた事はあったけど長続きしなかった...^^:)
日本の学校に体験入学するわけでも無いし
周囲には日本語で話すような日本人の友人もいない...
そんな状況でも
なんとか日本語は残っている....。

子供達は
私の日本語に対して
英語で答える事が多いけど
日本語で「~、それとも~?」という選択肢で聞けば
もちろん日本語で答えるし
促される事なく(自然に)
自主的に日本語を話す事も少なくない。

子供達の日本語が生存し続けている理由は
日本語のDVDや漫画や雑誌が豊富にあるからかもしれないし
夫も日本語ができるからかもしれないし
日本に一年に一回一週間だけだけど遊びに行っているからかもしれないし
単に日本や日本語が好きなのかもしれないし
私にもわからない...。
これからも生き延びていくかどうかも、わからない(^^;)。

ただ、本当に
多言語育児っていうのは多種多様だって痛感するよ。

例えば
私の日本語に対して
子供が英語で答え始めた時
私は
子供達を無視する方法も
英語がわからないふりをする方法も取らなかった。
まず
子供達が話したいと思ってる事を聞きたかったから。
(同時に、子供達の英語もチェックしたかったから。)

だけど
そのまま、子供が英語一色になってしまう家も
少なくないとも聞く。
(まさしくLaila説「発話モノリンガル」状態)

もし、そこで親の方が
子供の英語に流されず
自分の母語で話し続ければ
少なくとも、子供の母語に対する理解力だけは保てるのかもしれない。
ただ
A語で話し掛けられて
B語で答える事に
非常に抵抗のある人もいると思う。
私は
そういう状態に全く違和感が無いんで
(何しろ、夫の「混ぜ混ぜ語」も全く気にならないし^^:)
子供達に対して日本語を貫き通すのも
全く苦にならないんだけど
それが辛いっていう人
どうしても、相手の言語につられてしまうという人も
少なくないんじゃないかとは想像している。

何しろ、
自分が理解できない言語が聞こえてくるだけで
不安になったり
イライラしたりする人だって、いるからねぇぇ....(^^;)


どうして
同じ様に(って、同じじゃないか...)
多言語育児をしていても
子供の多言語能力には
大きな違いが出てくるんだろうねぇ??

もちろん
多言語ができれば良いっていうつもりは無いんだよ。
その「できる」状態だとか
そして第一言語がどんな状態だとか
局面は一つだけじゃないから。

まず
何より
子供の言葉っていうのは
子供が置かれた言語環境と
忠実に反応するんじゃないかとは、思う。

そこに加えて
影響があると思うのが
親自身の「多言語」に対する態度かもしれない。

うちの場合は
親が片方は混ぜ混ぜ方
片方は、仕訳け方であるものの
「どの言葉も話す・意志疎通が第一目的」という
言葉に対する「垣根の低さ」と「気楽さ」は共通している。

子供達も、そんな
とにかく意志疎通、そしてコトバを
その一つの手段として利用する態度を
受け継いでるのかもしれないな、とは思う。
(だからといって、多言語が発達するとは限らないけどね...^^:)

ひょっとしたら
多言語が向いているかいないかの答えは
子供の性格や
子供の置かれた環境と同時に
多言語育児をする親自身の中にも
あるのかもしれないね。

あ、とりあえず、まとまったっぽいから、ここで切ろうっ!フォフォフォ

☆☆☆

バイリンガルで育った経験談は、こっちのブログで、ど~ぞっ!

Yooj発「ときどき更新」
リールー発「月夜」ブログ
楽天かぐや発「じゅうにひとえ」ブログ
TCK発「TCKについて考える」ブログ


それから
ドイツ人と結婚してベルリンに住む英国人女性が
ベルリン在住英独バイリンガル家庭45組から話を聴いて
まとめた、この本↓
「A Parents Guide to Bilingualism」( Pamela Fitzpatrick 著)
も、一読、お勧めします~
(ドイツ在住の方、Amazonドイツで買えますよ~)

ドイツ語と英語なんて、めちゃラクだろうと思いながら読んだら
なんの、どんな言語が対象でも、多言語育児って
大変なもんなんだねぇ...と、妙に実感しました。

公園で子供と英語を話してると周囲のママから「ひかれる」とか
「声をかけてもらえない(自分からかけろよ~^^;)」とか
日本や海外で多言語育児をしている人の間でも結構聞く悩みが
ベルリンで英語育児をしているママからも挙がっていたり
学校で英語の授業が始まったら始まったで
英語ができなければ「片親は英語ネイティブなのに」と笑われ
英語ができれば先生から煙たがられ
「変な英語(&間違った英語)」を拒否するとテストで点が取れず..と.
これ、どこの国の話だぁぁ
と思われる逸話が満載されています。

多言語育児の方法や理論について目新しい内容がある本じゃないけれど
実行している人には共感が持て感慨深く
実行を考えている人には警告とアドバイスを与えてくれる様な本です。





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Last updated  March 16, 2005 10:08:12 PM
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