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かりん御殿

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Headline News

January 24, 2007
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カテゴリ:旧(時事/社会/家庭)
朝起きたら初雪だった。粉砂糖をまぶしたケーキの情緒がある。
つまり...休校になるほどの豪雪ではない...。中途半端~~っ!!
外よりも、我が家の冷蔵庫の中の方が暖かいんだが
それほど寒さが気にならないのは「慣れ」なんだろうか?
よぉぉく考えてみれば、上半身は、あれこれ着込んでいるんだが
下半身はジーンズ一枚なんだよっ!!
だが、「ももひき」はきたい...と思ったためしはないっ!
却って、この透き通るような寒さが、心地よいのだ。
もっとも、学校が休みになって一日中家にいることができたら
もっと心地良いんだがな~~~~~~~

さて、Alexander Litvinenko氏です。
「ロシアの元スパイ・ロンドン放射線毒殺」事件は
当初、ロンドン中心部(Oxford Circus近く)にある
「寿司バー【Itsu】」で毒をもられた疑惑が強かったため
日本でも、大きく報道されていたのではないでしょうか?

一昨日、英国のTV「BBC2」で
このLitvinenko氏を取材し続けていた
Andrei Nekrasov監督のドキュ番組
「My Friend Sacha - a Very Russian Murder」
http://www.bbc.co.uk/bbcfour/documentaries/storyville/sasha.shtml
が、ひっそりと、放送されました。

ひっそりと、と書いたのは番組開始時間が
11時20分だったからだ~~~~~っっ!!!
終わったのは12時20分だよっ!!!!!
わたしゃ、6時に起きなきゃいけないんだよっっ
なんで、こんな遅くに放送するんだよっ?????!!!!

心に迫る力作だった。
Litvinenko氏へのインタビューを見ながら、スパイというよりも
諜報部将校と呼ぶのがふさわしいと思った。
事件自体については、まだ意見がまとまらない。
だからこそ、一人でも多くの人に見てもらいたい番組だった。

それなのに....11時20分開始??
しかも、目立つような宣伝も無かった。
この番組に気づいたのは、同日8時30分から放送されていた
ドキュ報道番組「Panorama」
(これも、やっと新年から再び平日の黄金時間帯に返り咲いた)で
この毒殺事件をとりあげており
「How to Poison a Spy」
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/6276225.stm
(こちらの番組は、このBBCサイト↑から視聴可能です)
番組の最後に予告があったからだ。
じゃなきゃ完璧に見逃してたはず。

一方、この一週間あまり「人種差別容疑」で
英国全体を騒がした番組「Celebrity Big Brothers 5」のような
所謂Reality TVと呼ばれる番組
(大雑把に解説すると..
「Big Brothers」という
10数人の一般人を寮(大部屋)に閉じ込めて24時間観察し
視聴者投票で人員を淘汰し最後に残った一人が
多額の賞金を獲得する番組から派生した
「一般人」を「半端な有名人」に替えた番組)には
一日何時間もの枠(黄金時間帯)が与えられているっ!!!

人種差別だろうが、イジメだろうが
(騒がれることに、それなりの価値はあるとは思うが)
そもそも、こんな番組、私は、見たくないんだよっ
そして、こんな番組を見たい人が、英国の大多数を占めている
とも思えないっ
むしろ、TV番組制作者が、英国の視聴者を
バカにしきってるとしか思えないんだよっ!!!!!!

この怒りと疑問を新聞を買いに行った際
近所のニュースエージェント(雑誌兼雑貨販売店)店主
(「昔は企業のトップになるのはクリエィター(創る人)だったが
今じゃ金勘定しかしない輩が仕切るようになって
金儲けのために問題の無いところに問題を作り出すようになった」
など、鋭い意見の持ち主)パテル氏に、ぶちまけると
「元ヒッピーだった輩がTV界に進出しているからだ」
との意見が返って来た。

元ヒッピーでも何でもいいし(^^;)
個人の嗜好が大きく異なるのは十分に承知しているが
少なくとも、ドキュ番組を得意としてきた英国の伝統(?)は
絶やさないでほしいと真に願う。

☆☆☆

ところで、この事件自体について
あまりにも「冷戦時代の米国の反ソ連映画」のような筋書きだ
と思った人は少なくないんじゃないだろうか。

ロシア政府大疑惑報道やら
Litvinenko氏を英雄視する報道やら
「FSB(KGBの後釜的機関)時代の情報で金持ちロシア人に
つきまとっていた」などという懐疑的かつ批判的な報道に加え
ロシア政府側から
「【我々にとって何の意味も持たないロシア人】を
毒殺する意義がどこにあるのか??」という
一般市民軽視的態度まる見えボケ傲慢発言が出たり
と、混沌状態はいまだ続いている。

昨日は、当該ドキュ番組に出演していたLitvinenko夫人が
ロシア政府から嘘つき呼ばわりされている旨、報道されていた。
ちなみに夫人は
「ロシア政府またはPutinが夫を殺した」とは言っていない.....
夫人の発言は↓
「I cannot say exactly that Putin killed my husband but
I can say that Putin is behind everything that happens in Russia.」
だ。
この発言に
国を代表して「嘘つき」呼ばわりしちゃぁ
「やっぱ、この国、危ないんじゃねぇか????」って
わたしゃぁ連想しちまうんだがなぁ....

私は、ロシアに全く詳しくないが、強い親しみを持っている。
ニコライ堂の鐘が聞こえる家で子供時代を過ごし
夜はロシア語の放送をラジオで聞き
ロシア語の深い響きにそまっていたからだろう。

今でもロシア語を聴くと意味不明に胸が高鳴る。
極端な話、シベリアのような厳寒地は想像しただけで
身震いするほど「好きとは対極の位置」にあるのだが
(極力住みたくない地域の一つ....)
ロシア語には、一種
「暖かい家の中で外の吹雪の音を聴く」様な
妙な(そして無責任な)安心感を感じる。

だから(と続けるのも不適当だが^^;)
ロシアの人達が「散々な目」にあっていると
他人事とは思えない。
(いや、別に他の国の人がどうでもいいって
わけじゃないんですけどぉ....
かなり親身に心痛を感じるということですぅ)

同時に、実際に、他人事じゃねぇよな。

英国も、危ないんじゃないか....?
(そして、日本も??)

今は、北アイルランドでの英国警察と
プロテスタント武装派との癒着
(カトリック系の殺人黙認etc)が
新聞の一面ではなく奥~~の方で
報道されている程度だが
ブラジル青年誤殺事件以来(いや、その前から?)
政府も警察も情報機関も、うさんくさい.....
........


やはり昨年暗殺(毒殺疑惑を生き延びたが後銃)された
チェチェン政策への批判報道で知られるジャーナリスト
Anna Polikovskayaへの
(後の暗殺が信じられないほど平穏で明るいが
同時に示唆的な)インタビューも
この番組の大きな見所の一つだ。

あぁ、やっぱり、一人でも多くの人に見てもらいたかったなぁ....





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Last updated  January 24, 2007 11:36:16 PM
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