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かりん御殿

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June 10, 2008
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テーマ:生き方上手(647)
カテゴリ:旧(中年の主張)
「暗い後ろ向きで行こう!」の補足ですが
「つまんない~っ」と、そこで読むのを
やめないでくださ~~いっ!!
==
さて、「明るい前向き/暗い後ろ向き」よりも
「外向的/内向的」の方が適切だったかもしれない。
だが、この言葉も社交的か否かと誤解されやすいので
いくつかの点を、明確にしてから、本題の
「暗い」が人気だった時代に入りたい。

まず
昨今「ポジティブ思考/ネガティブ思考」と言う
仕訳をよく見かけるが、これは、世間的に
本質が理解されずイメージで誤解されていると思う。

前向き=向上心があるではない。
向上心は、上向きで、前後とは次元の違う話だ。

ポジティブ(肯定的)は楽観的に近く
ネガティブ(否定的)は悲観的に近いとは言えるが
どうも、昨今、イメージ的に
「否定的」や「悲観的」が
「くよくよする/行動力が無い/消極的」等の
同義語的に認識されてしまっているのではないか?
これは、誤解だ。

「否定的」「悲観的」な人というのは、
何かが、うまく行っていない面に注目し
うまく行かないという予想を基にして、
うまく行かなかった時に備えて
対策を練る人のことで、
行動力の有無とは無関係だ。
また、「くよくよする」というのは、単に
一つの事にこだわりすぎるというだけで
これも、否定的・悲観的とは無関係だ。

反対に「肯定的」「楽観的」な人は
何かが、うまく行っている面に注目し
うまく行くという予想を基にするが故に
大まかな方向性を決め幾つかの戦略を立てたら
そのまま勢いに任せて突っ込んで行く人だ。
よって、確かに、「行動的」「派手」という
印象は与えるかもしれないが、
その突撃が上手く行くか否かは
ひとえに、その才能や、ひらめき、
天地人の組み合わせ状況などによって
大きく左右されてしまうので
当たりはずれが大きい。

それに較べると「否定的/悲観的」な人の
行動は、瞬発力や早さの点では
「肯定的/楽観的」には劣るが、
才能や、ひらめき、状況の影響を受けにくく
緻密な努力と情報収集によって、
成功率を高められる。

しかし「肯定的/楽観的」が
努力をしないというわけではない。
このタイプは、分析しつつ試行錯誤で
努力するので、むしろ、努力する量は
多いかもしれない。


次に、
「明るい」「暗い」。
これも、社交性の有無とは無関係だ。
社交性は、社会人が身につけるべき技術だ。

性格が明るかろうが暗かろうが
積極的であろうが消極的であろうが
派手だろうが地味だろうが
基本的に、大人として、大人の社会で
生きるのであったら身につけるべき
礼儀の一つにすぎない。

暗いから社交的ではないと言う人は
単に大人になれていないだけだ。

ただ、注意しておきたいのは、この
「社交性」の有無と、例えば
友人の多寡とは全く無関係だという事だ。
ここらへんが、ごっちゃに混同されて
誤解されているのは
どうも、最近の日本で「暗い」が
徹底的に評判悪いらしいからではないだろうか。

最後に、
昨日の繰り返しになるが
「内向的」にせよ「外向的」にせよ
両者は「陰」と「陽」、「裏」と「表」の如く
お互いを必要として、どちらも不可欠な存在だ。
どちらが優れているわけでも
劣っているわけでもない。

また、あくまでも性質であるので
両方を兼ね備えているという事は稀だ。
それは、男と女、メスとオスの様なものだ。
男っぽい女もいれば
女っぽい男もいるし
精神的性別と身体的性別が異なる人もいるが
基本的に、ごく少数を除いては
身体的には男か女かに分かれて生まれて来る。

「外向性」「内向性」という性質と
「外向的に見える行動」と
「内向的に見える行動」とを
混同してしまうと、あたかも
両方を兼ね備えているか中間の様に
感じてしまうものなのだ。
「性質」と「行動」は
あくまでも分けて考える必要がある。


==では、ここから本題です。=====
=(前書きの方が長くてすみません)==

実は、日本でも70年代には
「暗い」の方が、断然、人気があったのだ。

例えば、歌手でも、暗い方が明るい方より
ずっと人気があった。
なんとかトリオの中では
暗い山口百恵はダントツ人気で
明るい桜田淳子は、まあまあ。
中途半端でダサい森晶子は番外だった。

沢田研二も暗い歌手の代表だ。
実際は面白い人なのではないかと思うが
その面白さは、あくまでも「意外な側面」
夜街のネオンの輝き的存在であった。
俳優にしても、ショーケンなど暗かったし
草刈正雄の様に外見的な暗さ皆無な男優でさえ
母が沖縄の米軍人に捨てられただの何だの
真偽のほどは判らないし興味も無いが
三文的なくだらない「いわく」付きで
「暗い過去」を無理矢理背負わされていた。

当時、人気のあった
「明るい前向き外向系」の代表といったら
長島茂雄もと巨人軍名選手&監督だ。
彼の一点の曇りも無い日本晴れの青空の様な
明るさを「好きだ」と言い切れたのは
おそらく男/子どもだけではなかっただろうか?

男子の世界においては、
スポーツ界のヒーローは
明るかろうが暗かろうがヒーローであり
当時の「暗さ志向」の影響は受けなかった。
その証拠に、暗い選手の代表と言える
王貞治も同様に絶大な支持を受けていた。
(聞かれていないが、私個人の好みは長島だ。)

女子が、こんな金閣寺の様に全身まばゆい
明るい有名人を好きだと言ったら
バカにされたものだ。
此の手の明るい人は
「単細胞」
「体だけは丈夫」
などと言われていた時代だったのだ!

そう、それは
「ニヒル」が最高の褒め言葉であった時代だ。
そして、
「ニヒル」とは、まさしく
「暗い/後ろ向き/悲観的/否定的」という事だ。

それが、いつのまにか、
80年代のバブルのせいなのだろうか、
ともかく私が日本を出て、日本に疎くなっている
その間に、
「ニヒル」なる言葉は消え
世の中、誰も彼もが
「明るい」だの「ポジティブ」だのと
「積極性」や「行動力」を混同して
見当違いの方向に努力している様に私には思える。

もっとも、普段の生活において
自分は内向的だの外向的だの
深く分析する必要は無い。
ただ、
「世間で評価されているような」
「今の時代、流行しているような」
行動様式やら思考様式やらと
(そんなものが流行するのが奇怪だが)
自分自身が自然に欲するところが
どうも噛み合ないな、と思ったら
外野には惑わされず、
きちんと大人としての礼儀は身につけた上で
自身の性質に合った行動を
取り続ける事が重要だと思う。






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Last updated  June 10, 2008 11:49:45 PM
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