2006/12/31(日)17:05
私にとっての重大ニュース
この時期になると、いろいろな所で『今年の重大ニュース』というのが発表される
(昔は確か『十大ニュース』とか言ってたのに、今はなぜかたいてい『重大ニュース』って言うんだよね)。
で、私も自分なりに、『今年の重大ニュース』というのを考えてみた。
個人的に何がトップに来るかというと、それは「首相交代」でも、「いじめ自殺」でも、
「親王さま」でも、「イナバウワー」でもない。
やっぱり今年8月に福岡で起こった「飲酒運転死亡事故」、これに敵うものは無い。
この事故自体のインパクトもさることながら、
その後の「飲食」・「酒販」の両方の業界に及ぼした影響は計り知れない。
ひょっとしたら後に両方の業界の歴史を語る上で、
ターニングポイントとして語り継がれる出来事となるかもしれない、それだけ重大な事故だった。
周知の通り、この事故をキッカケにして、飲酒運転の取り締まり強化が一気に厳しくなり、
結果的に繁華街に飲みに出て来る人の数は激減した。
今までのように「捕まらなければ良い」という意識から、
「飲酒運転はやっぱり罪悪なのだ」というように、人々の意識が変わって来つつあるようにも思えるし、
それ以上に企業が社員の飲酒運転に対して、厳しい姿勢で臨むような方向に変わりつつあることも大きいだろう。
飲酒運転が減ること自体は結構なことなのだが、その一方で飲食業界と酒販業界は大打撃を受けた。
事実、ウチの得意先の中でも、年内いっぱいで店を畳むという飲み屋が何軒かある。
どれも今回の取り締まり強化が直接の原因だと言ってよいような状況だ。
それらの店の売り上げが来年はスコーンと抜けるわけだから、これはかなり大きい。
もちろん生き残っている店だって、酒の消費量はおしなべて目減りしている。
ただこういうことを書いていると、「何だ、オマエは飲酒運転取締りに異議を唱えるのか!?」と、
お叱りを受けるかもしれない。
もちろんそんなことは無い、飲酒運転は絶対にやってはいけない。
ただ今年の最後を締めるブログでこういうことを書いていることが、情けなくもあり、
切なくもあるだけなのだ。
来年の大晦日のブログでは、もうちょっと明るい話題で締めたいものだ。
というわけで皆様、どうぞよいお年を。