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テーマ:ニュース(98650)
カテゴリ:何かヘンだぞ
民主党が高速道路無料化の第一歩として、今年6月をメドに全国37路線50区間を無料化すると報じられた。
しかしザッとその区間の一覧を見てみると、本当にこれで効果があるのか、 あるいはその意図するところは何か、そのあたりがサッパリ解らない。 そもそも高速道路無料化の話が浮上するたびに、いつも考えさせられてしまう。 いったいそんな必要があるのだろうか? 今までの「1,000円高速」政策で既に実証されていることだが、 不要不急の使用が増えて渋滞はより激しくなるし、競合する他の交通機関には少なからず影響が出る。 フトコロの寂しい一般庶民にとっては、とりあえず安くなれば助かるのは事実だが、 それだけのことですべて良しとできるほど世の中甘くないのは、デフレスパイラルの論理とも共通するだろう。 いっそのことすべてのクルマを無料にするのではなく、 「大型トラックなどの物流車だけ無料」にするというのはどうだろう? 無料であれ割引であれ一般車を対象とすると、クルマを持つ者と持たない者との間に不公平が生じるが、 物流車がタダになれば全体的な物流コストが下がり、その結果物価も下がって、 すべての人が等しくその恩恵に浴することが出来るのではないか。 メリットはまだまだある。 現状では高速道路と併走する一般道を走っているトラックも多いと聞くが、 それが一般道の渋滞を引き起こし、場合によっては重大な事故につながる可能性もある。 そんなトラックがみんな高速道路を走れば、一般道が生活道路としてもっと使いやすくなるだろうし、 トラックも一定速度で走ることによって、燃費の向上につながるだろう。 そして一般車は、これまでどおり有料で走る。 もっとも今の高速料金は高すぎるとの批判もあることだし、もう少々低めの設定にする必要が あるかもしれないが、ドライブ需要を喚起するまでに引き下げる必要は無い。 高速道路というものは、あくまでも必要が生じたときにそれなりのコストをかけて利便性を享受する、 それ以上でもそれ以下でもない、そんな存在であってもらいたいものだ。 景気対策などの政策の道具にするのは、ちょっと筋違いではないかと考える。 以上、所詮は素人の机上論に過ぎないが、ぜひ政府には一考していただければと思う。 |