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カテゴリ:業界ネタ
今回の熊本地震は、本震の前の「前震」などという耳新しい言葉が出てきたり、
余震でも震度5~6レベルのものが続いたりと、 いろんな意味で今までの常識を超えるもののようだ。 一刻も早く収束し、住民の皆さんが普通の生活に戻れるようになることを願うばかりだ。 こういう地震が起こると「明日は我が身」と思ってしまう。 その流れで防災グッズの点検や飲み水の確保など、出来ることはすぐにやるのだが、 安全確保のための施策というのはそうそうすぐには手を付けられない。 特に店の中となるとなおさらだ。 考えてもみたらウチみたいに、比較的重量のある瓶モノばかりを扱っている業種としては、 地震対策なんて有って無いようなものかもしれない。 瓶の落下防止を講じようとすれば、お客さんが商品を手に取る時の妨げになってしまう。 よしんば瓶の落下を食い止められたとしても、陳列されている瓶同士がぶつかり合って 割れてしまうのまでは防ぎようがない。 もうこうなると、これは酒屋の宿命と、諦めるしかないのかもしれない。 せめて地震保険を商品にも掛けておくくらいか(できるのかな?今一度確認しておこう)。 そういえば東日本大震災で被災されたとある酒屋さんの話を何かで読んだことがある。 棚の商品はもちろん全部落ちて割れてしまったが、片付けの面倒さよりもむしろ、 臭いのすさまじさに生きた心地がしなかったという。 そりゃそうだ、単一の商品ではなく、日本酒・焼酎・ビール・ワインと混ざっているわけだから。 そういう光景を想像すると、たぶん私などしばらく何も手に付かないに違いない。 茫然自失のまま立ち直る気力すら失って、店の再開もままならないかもしれない。 そして今回の熊本地震で被災した酒屋さんの中にも、 これをキッカケに店を閉めてしまうところが何軒かは出ることだろう。 何とも切ない話だ。 被災した同業者を何らかの形で支援する機会があれば、微力ながら協力したいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年04月19日 19時19分26秒
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