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2017年12月15日
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カテゴリ:業界ネタ
「獺祭」で有名な旭酒造㈱が​読売新聞に出した全面広告​が話題になっている。
そのタイトルは、「お願いです。高く買わないで下さい。」
今世間ではプレミア付きで売られていることの多い獺祭の現状を憂い、
それを食い止める方法として、消費者に「買うな」と言っているわけである。

率直に言って「社長、よくやった!」と思う。
私も常々、有名銘柄のプレミア価格販売については苦々しく思っていたからだ。
ただ、いわゆる転売裏ルートで流通されるものは、それを元から断つのは難しい。
(簡単ならとっくに出来てるはずだからだ。)
それなら需要を無くしてしまう方にシフトしてはどうか、というアイディアだろう。

私は同じ業者に生きるとして、全面的に蔵元を支持する。
しかしあえてその上で言わせてもらえば、あえてプレミア価格にでも手を出さざるを得ない
ユーザーの気持ちも分からないではないから、複雑な心境だ。



プレミア価格が横行するのは、それが手に入りにくいからだ。
需給バランスを考えれば、それは簡単に説明がつく。
実際に今までにプレミア価格で売られていた銘柄を思い浮かべると、
「森伊蔵」、「十四代」など、少量生産のものが多いかと思う。

ただ、「獺祭」は少量販売ではない。
近年ドデカい本社蔵を新築し、温度調節も万全、従業員も多く雇い、
生産量もナショナルブランド清酒の中堅どころに匹敵しようかという勢いだ。

それなのになぜ手に入りにくいかというと、それは「限定流通」だからだ。
ちょうど今回の新聞広告にも、全国約630店の正規販売店がリストアップされていたが、
そこでしか買えない、という特性がある。
それが大手ブランドとは大きく異なる点だ。

例えば私が住む三重県には、販売店はゼロだ。
三重県民が「獺祭」を買おうと思えば、通販を使うか、県外に出なければいけない。
かくして地酒としてはかなり大手の部類に入るものが、“幻の酒”になってしまう。
流通の仕組みが分かっている者ならば納得はいくだろうが、
そうでない人には、あまりにも理不尽な話かもしれない。
つまり「限定流通」という政策は、消費者が住むところが都会か田舎かによって、
かなり差別的になるというデメリットをはらんでいるといえる。

もちろん蔵元が「限定流通」にこだわる理由はよく分かる。
販売ルートを管理できていないと、商品がどんな変なところに紛れ込むか
分かったものではないし、そうなった場合、商品に対して責任が取れない。
そしてもちろん特約販売店は、蔵元が絶対的な信頼を寄せるに値するところばかりだ。

しかし今や「獺祭」を飲みたいと思う人は、全国津々浦々にいる。
通販という手段もあるが、要領が分からない人や生理的に受け付けない人も多い。
年間数百石の小さな蔵ならともかく、年間数万石の生産高を誇る「獺祭」なら、
「限定流通」というコンセプトを崩すことなく、より多くの人の手に渡るような
仕組みづくりを考えていってほしいと思うが、いかがだろうか?



P.S.
以前にもこれに関連するようなことを書いていた →→→ ​コチラ





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最終更新日  2017年12月16日 13時14分31秒
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