まったくの無駄遣い
『taspo』の申請の締切が迫ってきているが、そんな折、タバコ組合から写真撮影用にと、インスタントカメラ『チェキ』が廻ってきた。申請用紙に添付する写真をこれで撮ってあげてください、という趣旨で組合が貸与しているもので、告知用の派手なのぼりもセットになっている。そういえば以前、私のブロ友でもあるかめともさんのブログで、タバコ屋へタバコを買いに行ったら、そこのご主人に、『taspo』の申請がまだならウチで写真を撮ってあげましょう、と言われ、撮ってもらったということが書かれてあったが、これはこういうことだったのだ。ただかめともさんの場合、無造作に撮ってもらったせいか、何だかあまり証明写真っぽくない出来ばえだったと書いてあったので、それを思い出し、これは一度練習したほうがいいということになった。出来るだけ何の模様も無い壁を背にして妻を立たせ、出来るだけ接近してシャッターを押した。離れて撮ると、顔が小さくなってしまいそうだからだ。出来上がった写真を見ると、何だか妖怪の写真のようだった(爆)。これではあまりお客さんに喜んではもらえないかもしれないな、というのが率直な感想だった。 それにしてもこのインスタントカメラ、出所はどこなのだろう。ちなみにタバコ組合からの案内書には、「......インスタントカメラが4台組合に交付されましたので......」と書かれてある。“交付”ということは、少なくともタバコ組合がカネを出して買ったものではないから、そうすると出所は国庫か。ウチの市で4台ということは、全国レベルで見るとおびただしい数になる。こりゃ、富士フィルムは思わぬ特需で万々歳だろうが、まったく無駄遣いとしか言いようが無いなー。そこまで『taspo』に躍起になったところで、その後から「運転免許証認証システム」だの「顔認証システム」だのと、いろんな仕組みが出て来ているわけだから、そうなると『taspo』の存在価値はどんどん低下していくばかりだ。なんだか「国」、「タバコ会社」、「機器メーカー」のそれぞれの思惑が複雑に入り乱れ、その割に結果的には空回りしている、そんな気がする。そしてその中で常に振り回されているのは、我々販売店とタバコユーザーたちなのだ。