お豆腐屋さん
以前住んでいた街ではスーパー、デパートが日常の買物場所だったので、引っ越してきて新しく住み始めたこの街の商店街にはとても新鮮な感覚を覚えていて、毎日の買物が楽しくて仕方ありません。そしてその外れの方にあるお豆腐屋さんのお豆腐に感動をしてしまいました。今までスーパーのお豆腐中心だったので全く違う味わいにびっくりです。スーパーのお豆腐も100円程度の安いものから250円程度の高いものまでいろいろと試しましたが、お豆腐屋さんのお豆腐に比べると薄いというのが印象です。お豆腐屋さんはやはり大豆の濃さとにがりの強さが全くスーパーのパック豆腐と違っていました。私の行っているお豆腐屋さんは70代後半のおじいさんと70歳前後のお婆さんが営まれているお店です。腰も曲がっているのに、朝は何時からなんでしょう、少なくとも7時にはもう店が空いてお豆腐やらおあげやらを作っています。夜は9時過ぎても空いている事が多いです。お豆腐を頼むと一丁一丁その場で切ってくれます。大きなお水を張ったお風呂桶のようなものに、これまた大きなお豆腐が沈んでいて、それをひょいと手で水面の方まで持ち上げて大きな包丁で切り、容器に入れて渡してくれます。また、その切り方が正確でびっくりです。必ず容器にぴたっと入る大きさに切ってくれます。なんだかこのお豆腐屋さんのお豆腐が癖になってきました。お豆腐だけではなくて、油揚げも、厚揚げも濃くて、スーパーで販売されているものとは全然違って美味しいのです。この街も駅前の再開発が進んできて、商店街が寂れ気味なのですが、このお豆腐屋さんのおじいさんおばあさんには是非いつまでもお元気でお店を続けて欲しいと思ってしまう今日この頃です。