数字のお勉強
算数って身近なところにあるという事を今日思い知らされました。私は子供に公文をやらせたくなくて今は一桁の足し算をやらせています。「となりのせきのますだくん」という本に、主人公のみほちゃんがますだくんに指を使って計算をしていることを咎められるくだりがあります。ちなみに、みほちゃんは、うちの娘にそっくり…というより、みほちゃんのほうが感情表現が豊かなのでまだましかも…と思えて親近感が少しあります。そうか、指をつかって計算すると怒られるんだ…とちょっと考えた私、一桁の足し算を指を使って数を理解するところから”足す”という意味を理解できるよう今まで少しずつ教えてきて気がつけば二桁の足し算くらいはスピードはともかく何とかできるようになりました。ところがです。今日大ショックでした。たまたま自動販売機でジュースを買いたいというので子供に買わせて見ようと思いました。お財布には1円玉から500円玉まで沢山のコインがありました。ふってふってゼリー120円を買いたいというので、このコインから選んだらとテーブルの上にジャラッとコインをばら撒きました。しばらくコインを見つめ、「これで買えると思う」と100円玉を一枚だけ握り締め自動販売機へ向かいました。(…おいおい、まぢですか…)当然買えません。その後は完全に困惑状態です。だって20が無い…とかぶつぶつ言っています。なんだか変だな…と思いました。試しに10円玉を見せて、これっていくらだと思う?というと「…57」と応えます。…???見ると、元号のところを見ていました。なんか基本的な社会性が無いって言うか…算数以前の問題ですね。というより、何でコインの中でもあんな小さい元号のところの数字を見ているのかしら。因みに後で聞いたら、その前にトライした100円玉は元号に2があったので、120円になるかと思ったそうです。コインの裏(表?)を見せて、「一円」「百円」などと書いてあるところを見せて一つ一つコインの意味を確認させました。なんとなく分かってきたようです。もう一度選ばせて見ました。百円玉1枚、十円玉1枚を選びました。(…あれれ、また間違えてるよ…)自動販売機に入れさせました。もちろんふってふってゼリーは買えません。ところがクリスタルガイザー110円のランプがつきました。ここでやっとコインと自動販売機の円表示の意味がつかめてきたみたいです。「また買えなかった…」といいながらも、次はしばらくコインを眺め、「そうか、わかった気がする」といい、百円玉1枚、十円玉2枚を持ち自動販売機へ、やっと買う事が出来ました。なんだか足し算をやらせていると、意味まで理解していような感覚に親が陥っていました。でも今回の出来事で、なぜ足し算が必要なのかという本来の意味を忘れ、クイズのような状態になってしまっているという事がとてもよくわかりました。社会性も全然不足しているという事がとてもよくわかりました。少し反省です。今回ジュースを買うために40分以上かかりましたが、親子ともどもよい勉強になりました。今、問題集をいろいろ買っていますが、それ以前に必要な事がありそうだと気付かされた出来事でした。