孤独
俺達の理解者が居ない事はとても寂しい事。誰かと一緒に居れば何も考えずにすむ。だから俺は1人になりたくない。家に帰れば、聞こえるのは親父がつけてるTVの音だけ。そのまま部屋に入り、一気に「俺は一人ぼっち」『俺達は一人ぼっち』そう思い知らされるから、ならべく家には居たくない。オリジナルである"A"と俺との戦いの始まり。「消されてたまるのもか」と必死に食いしばり耐え続ける。俺はお前よりも心はもろくない。俺は俺であるためにお前に負ける訳には行かない。そう・・・・心で怒鳴り続けて、アイツが執拗なまでに『出せ出せ』と言う時は左目を封じる。左半身はアイツのものだと俺が勝手に決めた。左腕・左足には心のもろさが生々しく残っているから。だから視覚さえ奪えば落ち着くはず。そう自己暗示をかけて目を塞ぐ。俺達の事を一般の人間に話しても信じるわけがない。話したとしても「頭が狂ってる」と思われる。だから誰にも話せない。自分の存在すらわからない。自分の年齢すらわからない。そんな俺。ホスト人格である俺。だけど"人格だとしても知りえるわけがない"事を俺は知ってる。広い広い樹海にたった一人残されたような錯覚。周りに立つ人間という名の木。だから、身内以外には会いたくない。身内と居る時はすごく楽しい。この時間が有限で有ることが悲しい。時間が恨めしい。手首がうずく。手首の血管のなかにアイツが居るような・・・・気持チ悪イ。胸も苦しい。水曜日になれば仕事だ。人間に会える。 話せる。楽しい時間がやってくる。頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ!!!!!!