低コレステロールへの常識を改めよう

2008/04/22(火)08:36

低コレステロール血症を改善する元祖・・172

低コレステロールの危険(229)

 Dr.ビュートのThe アスクレペイオン;  ベスト チョイス ガイド: テイラーメイド栄養・食餌療法(Tailor-Made Dietetics)・・13   ダイエット・・13 ;ダイエット法(アトキンス、オーニッシュ、ラーン、ゾーン)による比較のまとめ; 高脂質、超低炭水化物食がダイエットのナンバーワン  アトキンスによる高脂質、超炭水化物ダイエット法は、当時は今日以上に異端的で、提唱者のアトキンス自身が事故死したことによる、下火となっていました。  しかしながら、死後となって、故人の主張とは離れて,客観的な再評価がなされつつあります。  その代表が、今回取り上げています一流専門誌論文(Comparison of the Atkins,Zone,Ornish,and LEARN Diets for Weight and Related Risk Factors Among Overweight Premenopousal Women ,Gardner C. D.,et als,JAMA,297,969~977,2007.)に掲載されました、スタンフォード大学のグループによる、閉経前の女性に対する前向き・無作為試験のコホート研究法による結果です。  続いて、デューク大学グループによる栄養学の一流誌にレビュー論文(Review Article Low-carbohydrate nutrition and metabolism,Am. J. Clin. Nutri.,86,276~284,2007)にあっても、低炭水化物、高脂質ダイエットが体重減少と、それに伴なった中性脂肪、HDL-コレステロール値の改善、また、耐糖能、血糖の改善や2型糖尿病の改善にも優れているとしています。  そして、超低炭水化物、高脂質によるカロリー制限のないアトキンス ダイエット法は、高炭水化物、低脂質ダイエット法より、継続が容易だで、途中の満足度も高いようです。  つまりは、空腹による不満、不眠や体力低下が少ないメリットがあるのです。  わが国のように、欧米に比して、高炭水化物、低脂質食の傾向にあり、加えて、心筋梗塞が3~7分の1の低レベルにあることを考えると低炭水化物、高脂質ダイエット法が適していると言えます。  通俗的な既成概念の“脂肪は悪、炭水化物は善”との一面的な考えは改めた方が良いと言うことです。 体重減少; アトキンス ダイエット法が、P<0.001(P<0.05以下で有意差あり)の有意差をもって、他の三法より顕著な体重を誘発したことになります  。   ダイエット開始後の2ヶ月、6ヶ月、12ヶ月後の年間を通して、アトキンス法が優れていることを示します。  既に取り上げた通りですが、アトキンス法では、脂肪分の摂取は制限なし。一日のカロリー制限もなし。  しかしながら、炭水化物摂取量は、超低炭水化物食が必要です。  つまりは、炭水化物摂取量以外は、無制限食の自由と言えます。  アトキンスによれば、まず、誘導段階となる、ダイエット開始後の2週間は、20グラムに制限するように求められます。  その後は、ダイエットのプロセス段階によって、減量段階、前体重維持段階、体重維持段階となり、炭水化物摂取量は、50グラム、150グラム、200グラムなどと体重コントロールの目標と維持によって、次第に上げていくことになります。  ダイエット開始後の12ヶ月後で、他の三法とで、体重減少は次のようになります。   アトキンス;-4.7kg // 超低炭水化物、高脂質(60%) & 蛋白質 :カロリー制限無し ラーン;-2.6kg // 炭水化物(55~60%)、低脂肪(生活指導あり):カロリー制限あり   オーニッシュ;-2.2kg // 高炭水化物(70%)、脂質(10%以下):カロリー制限無し   ゾーン;ー1.6// 低炭水化物(40%)、脂質(30%):カロリ性下あり   その他の常識的な事実と思われていることが、次々と恣意性の入り難い、前向き無作為試験による疫学的研究による成績によって、既成的な知識が改められています。  その代表が、低コレステロール(180mg/dl以下)、痩せ(BMI<18.5以下)の危険などです。  (はてな日記では、『日常茶飯の「こころ」・・75・・俯瞰思考;価値観の幻想;ハイカルチャー、ポップ、キッチュ、サブカルチャーの界を紛らかす・・33・・オタピー日常茶飯・・ちりとてちん・4・・直心の会話』を話題とします)  (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、『メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15・・「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9』を話題とします)  (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・『健康力』の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー『病人』にされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします) お気に召したらクリックどうぞ →

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