|
カテゴリ:低コレステロールの危険
Dr.ビュートのThe アスクレペイオン; ダイエットのハウツーを知っておこう!!・・34・・国際的学術評価ナンバーワンのダイエット法; 低炭水化物、カロリー・蛋白質・脂肪摂取制限なし ・ 世界的に通用しているダイエット法の優劣とまとめ・・3・・中性脂肪、HDL-コレステロール、LDL-コレステロールの増減 取り上げてきました二つの論文からのそれぞれのダイエット法に伴なっての血中脂質成分の増減を検討した結果のまとめです。 I:Atkins, LEARN, Ornish, Zoneでの血中脂質の増減比較(mg/dl) (中性脂肪、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール) ダイエット法 6ヶ月後 1年後 中性脂肪 Atkins(超低炭水化物・高脂肪) -35.6 -29.3 LEARN法(生活スタイル、高炭水化物) -16.1 ー14.6 Ornish法(高炭水化物、低脂肪) -7.6 ー14.9 Zone法(低炭水化物、中脂肪) -21.8 -4.2 HDL-コレステロール Atkins(超低炭水化物・高脂肪) 5.1 4.9 LEARN法(生活スタイル、高炭水化物) 2.1 2.8 Ornish法(高炭水化物、低脂肪) 0.0 0.0 Zone法(低炭水化物、中脂肪) 3.3 2.2 LDL-コレステロール Atkins(超低炭水化物・高脂肪) 1.7 0.8 LEARN法(生活スタイル、高炭水化物) -2.4 0.6 高炭水化物、低脂肪Ornish法 -3.2 -3.8 Zone法(低炭水化物、中脂肪) 0.5 0.0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ II:Atkins, 地中海, 低脂肪食法での血中脂質の増減比較(mg/dl) (中性脂肪、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール) ダイエット法 6ヶ月後 2年後 中性脂肪 Atkins法(超低炭水化物、高脂肪) ー40.0 -23.7 地中海法(オリーブ・ナッツ、中脂肪) -23.0 -21.8 低脂肪食 -11.7 -2.8 HDL-コレステロール Atkins法(超低炭水化物、高脂肪) 4.8 8.4 地中海法(オリーブ・ナッツ、中脂肪) 2.0 6.4 低脂肪食 1.7 6.3 LDL-コレステロール Atkins法(超低炭水化物、高脂肪) 1.0 -3.0 地中海法(オリーブ・ナッツ、中脂肪) -4.3 -5.6 低脂肪食 -0.2 -0.05 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1) 中性脂肪の増減 I:のグループでは、高脂肪食・カロリー制限無し・低炭水化物によるダイエット法のAtkins法が、一番の血中中性脂肪値の低下を認めていることがわかります。 カロリー制限は無いが、高炭水化物、低脂肪食のOrnish法、カロリー制限がありで、中脂肪・低炭水化物食のZone法では、中性脂肪の低下には、効果的ではないと判ります。 次に、II;グループでは、中性脂肪の低下は、同様に、Atkinsダイエット法で、最も効果的だったのです。 取り分け、低脂肪食ダイエット法で、中性脂肪の低下が悪いことが判ります。 I:,II:の結果より、高脂肪食よりも、炭水化物食に依存する食事スタイルは、中性脂肪の上昇を誘発することを示しています。 メタボリックシンドロームでの内臓脂肪蓄積に伴なう“悪者”たる中性脂肪は、炭水化物依存・低脂肪食で蓄積され易くなっていると言えるのです。 我が国の多くの人たちが、勘違いしている事実だと思います。 2) HDL-コレステロールの増減 I:,II:のいずれのダイエット試験にあっても、Atkins法による、高脂質・低炭水化物・カロリー制限なしで、最も効果的にHDL-コレステロール値が上昇していることは明らかです。 一般には、善玉コレステロールと言われて、HDL-コレステロールの血中濃度は高い方が良いと考えられています。 しかし、HDL-コレステロール値(mg/d)は、90~40の範囲にあるのが良く、それ以上でも、それ以下でも死亡率は常食傾向にあることに注意が必要です。 3) LDL-コレステロールの増減 I:の結果では、いずれのダイエット法によっても、LDL-コレステロール値にはあまり影響があるとは言えない結果でした。 II:の試験での地中海食(オリーブ・ナッツ、中脂肪で、脂肪摂取量は一日の摂取カロリーの35%以下)が、LDL-コレステロール値低下に有効であることがわかります。 しかし、低脂肪食では、脂肪摂取は一日30%となっていますから、地中海食での35%近い脂肪食の摂取は、オリーブ・ナッツ摂取ともども、意味があることを示しています。 以上、現在、国際的な評価の対象となり得るレベルのダイエット法の比較検討にあって、前回に取り上げました体重減少効果ともども、血中脂質成分の改善も、Atkin法が、最も好ましい結果となっていることが判ります。 (はてな日記では、『日常茶飯の「こころ」・・81・・俯瞰思考;価値観の幻想;ハイカルチャー、ポップ、キッチュ、サブカルチャーの界を紛らかす・・39・・レトロモダン(RetroModern)及びネオテニーイズムの光と陰; 日本の混沌・・2(Neotenyism)を話題とします) (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、『メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15・・「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9』を話題とします) (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・『健康力』の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー『病人』にされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/01 09:02:52 AM
コメント(0) | コメントを書く
[低コレステロールの危険] カテゴリの最新記事
|