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カテゴリ:低コレステロールの危険
Dr.ビュートのThe アスクレペイオン; ダイエットのハウツーを知っておこう!!・・36・・国際的学術評価ナンバーワンのダイエット法; 低炭水化物、カロリー・蛋白質・脂肪摂取制限なし ・ 世界的に通用しているダイエット法の優劣とまとめ・・5・・ダイエット食と糖尿病食 メタボリックシンドローム(メタボ)による障害は、結局のところ、内蔵脂肪蓄積に伴なうアディポカイン(アディポサイトカイン)の各種の分泌異常に起因した動脈硬化性変化の促進にあるのです。 そして、血管や体内での炎症のパラメーターである高感度CRPの動向が問題となります。 そもそも、メタボは糖尿病との関係からスタートしているのです。 我が国では、肥満学会主導による腹囲が何センチかの問題で注目され、肥満が強調されて、また、BMI(Body Mass Index)が25以上による心血管疾患死の危険性が強調されています。 我が国では、BMIが25以上をひとまとめにした肥満障害が話題となっています。 しかし、BMIが25~30未満で、心血管性疾患死亡、癌死亡、感染症や事故など、その他の原因による死亡の死因であれ、死亡者は最低となるとの事実は、既に、論文の紹介をしてきた如くです。 心血管性疾患による死亡が増加するのは、BMIが30以上、本格的には、BMI35以上で増加するのです。 しかし、我が国では、BMIが30以上、35以下の人たちは、2.3%(15.0%)、35以上は、0.3%(8.3)に過ぎません(カッコ内はアメリカの%)。 我が国の心筋梗塞死が、欧米に比し四分の一、五分の一以下と少ないのは、単に、BMIが30以上の人たちが少ないからだと考えられます。 そして、BMI18.5~25未満は、69.6%(40.7%)で、BMI25~30未満は、21.1%(33.8%)です。 つまりは、我が国では、21.1%の人たちは、ワザワザ、死亡の危険が増すBMIが25以下になるような努力を求められていると言えます。 BMIが30以上の肥満の人たちで、糖尿病または血糖値が高い傾向にあれば、上述のアディポカインの分泌異常や血管の炎症のパラメーターとしての高感度CRPの高値には警戒する必要があるのです。 また、肥満がなくとも、同様に、アディポカイン分泌のアンバランスや高感度CRPの上昇には、動脈硬化性疾患を始めとした死亡の危険が増すと用心の必要があります。 以上の事実を背景として、糖尿病とダイエット食についての紹介を本シリーズ「低コレステロール血症を改善する元祖」の203と204、前回の208で取り上げました。 ダイエット食として、低炭水化物・高脂肪食・カロリー制限無しのAtkins食とオリーブ・ナッツ・中脂肪・カロリー制限ありの地中海食が、インスリン感受性の増加に有効なことを示しています。 加えて、糖尿病患者では、上述のダイエット食によって、インスリン感受性のみならず、血糖値の低下にも役立つとの事実が示されました。 しかし、低脂肪食では、血糖値は、逆に上昇となり、インスリンに対しても効果は低いのです。 また、上述しましたアディポカインのうちで、善玉アディポカインと言えるアディポネクチンと炎症反応のパラメーターの高感度CRPとの関係が検討されています。 本シリーズの203で取り上げましたように、アディポネクチンの上昇は、高脂肪食のAtkins食と中脂肪食の地中海食で効果的で、高感度CRPでは、低下が明らかとの結果でしたが、低脂肪食では、あまりカンバシク無いとの結果でした。 つまりは、糖尿病の食事管理としての栄養成分としては、低炭水化物・高脂肪食が良いことを示しているのです。 それ故に、欧米を中心に、今や、炭水化物摂取量を制限し、高脂肪食、カロリー制限も緩やかとなっているのです。 しかし、我が国では、依然として、従来型の栄養摂取タイプに固執しているのが現状と言えます。 しかし、我が国でも、日本経済新聞が、2008年・3月18日の夕刊で、「糖尿病の新食事療法・・炭水化物だけ減らす・・血糖値押さえ続けやすく」との掲載がされました。 つまり、低炭水化物・高脂肪食・カロリー制限は穏やかな糖尿病食の勧めが取り上げられています。 紹介しました論文の事実から正当なる糖尿病食として納得のいく糖尿病患者の指導すべき方向と言えます。 (はてな日記では、『日常茶飯の「こころ」・・81・・俯瞰思考;価値観の幻想;ハイカルチャー、ポップ、キッチュ、サブカルチャーの界を紛らかす・・39・・レトロモダン(RetroModern)及びネオテニーイズムの光と陰; 日本の混沌・・2(Neotenyism)を話題とします) (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、『メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15・・「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9』を話題とします) (Googleでは、『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・5・・『健康力』の常識は変わっている・・4・・『メタボの罠ー『病人』にされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書〉』を話題とします) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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