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テーマ:障害児と生きる日常(4431)
カテゴリ:学校生活
長男のクラスで、母も子供同士も仲良しだったS君。
今年卒業して中学生になった。 病院ではADHDの診断を受けていてる。 彼の一番の問題は衝動性。 感情が抑えられない。何かが起こるとパッと火花が散って、行動の抑制が難しい。 落ち着いているときに彼と話していると、どうして特学に在籍しているのかわからないほどのしっかりした優しい男の子。 彼自身よりもお父さんの行動抑制が難しいことから、二次障害を起こしかけてる。 お父さん自身も自分の問題に気付いているものの、そこから一歩踏み出せずにいる。 息子たちに怒鳴り散らし、暴力をふるうそうだ。 何度も担任が足を運び、お父さんにも通院や服薬まで勧めるという踏み込んだ話し合いまでしているのに、そこから先が続かない・・・。 S君は家で包丁を振り回して「死ぬ」とか「殺す」とか言って暴れることも多い。 とにかく逃げ出せと担任から言われているが、逃げ出そうにも「動くと刺す」と動くこともできないらしい。 それほどまでにS君は傷ついて怒りが心の中で大暴れしてるんだ。 S君は6年生の頃から不登校気味で、新しく入学した中学校でも、さっそく今日は遅刻して昼前に登校したらしい・・・。 お母さんの心配が心に響いて辛くなった。 S君はリタリンが効いているように思えなかったので、ジェイゾロフトという衝動性を抑える効果の大きい薬に変わった。 もう三週間ほどになるらしいけれど、本人はどうも落ち着かないらしく「リタリンに戻してほしい」と訴えているらしい。 お母さんと話した。 「S君のお薬よりも、お父さんの治療が一番必要なんやろな~」と。 ドクターにも言われたそうだ。 でもそんな親はいくらでもいる、今日も同じようなケースの相談を何件受けたことか・・・と。 家庭内が落ち着かないことには、いくら薬を合わせようとしても、きっとフィットする感覚を得られるものはなかなか見つからないのだろうな。 お母さんは言ってた。 「薬はなるべく飲ませたくないよ・・・」と。 ワタシもそう思う。必要ないなら飲ませたくない。 でも「薬はメガネだよ。生きていくために必要な道具だと思って、うまくつきあっていこう」と話した。 まず環境ありき・・・でも、遺伝的要素があってどうしようもない場合には、子供の心を守るにはどうすればいいんだろうと胸が痛んだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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