*Muku* Blog

2011/03/21(月)23:30

震災の推移

事象(36)

 未曽有の大災害・東日本大地震発生 (3月11日14時46分、三陸沖・牡鹿半島の東南東約130km付近深さ約24km。逆断層型・太平洋プレートと北米プレート境界域における海溝型地震) から10日という日数が経ちました。 今は、各地避難所で辛く苦しい日々を送られている被災者の方々の安心して暮らせる住宅設備が1日も早く整えられますことを心より願っています。また、緊急支援物資が速やかに届けられますことも心より願っています。 今回の地震は日本の観測史上最大のマグニチュード9.0、震源断層は長さ約600キロ、幅約250キロに及び、四国8個分の広さの岩盤がわずか2分の間にバリバリと割れたことに値するという巨大地震でした。1995年の阪神大震災 (内陸直下地震・マグニチュード7.3、長さ約50キロ、幅約15キロ) 級の震源断層が1000個くらい同時に動いたのと同様の破壊力だったといいます。そして、地震発生から1時間以内にマグニチュード7以上の余震が3回、マグニチュード5以上の余震が2日間で200回発生しています。阪神大震災の7倍に相当。(気象庁の観測) しかも、この巨大地震によって太平洋沿岸を襲った大津波は三陸海岸の防波堤をことごとく破壊しました。「世界最深」としてギネス記録に認定されている岩手・釜石湾入り口の防波堤(全長約2キロメートル、高さ約8メートル、厚さ約20メートル、最深63メートルの海底に東京ドームの7倍にあたる700万立方メートルの巨大なコンクリートの塊を沈め、その上部にコンクリート壁を構築している) をも崩壊させました。 時速1000キロメートルで飛行中のジャンボジェット250機以上の運動量に匹敵するという。(早稲田大学・海岸工学・柴山知也教授による試算)岩手県大船渡市の湾岸防波堤(全長約750メートル、水深約40メートル)も崩壊、水没しました。同県宮古市田老の巨大防波堤 (全長2・5キロメートル、高さ10メートル。住民から「万里の長城」と呼ばれ信頼されていた。) も、津波はそれを乗り越え一帯の集落をのみ込みました。特に岩手県・宮城県・福島県の3県の海岸沿いの集落や名取川などの河口周辺から上流に向け数キロメートルにわたる広範囲が水没しました。(※ 仙台空港にも一気に津波が押し寄せ、旅行中だった娘の友人たちも空港内に何日も取り残され連絡が着きませんでしたが、その後安否が確認され無事に救出されました。) 宮城県気仙沼市ではタンクから流出した重油に引火して大規模な火災が発生し、市内全域に延焼しました。千葉県市原市五井南海岸にあるコスモ石油千葉製油所で、高圧ガスタンクが落下して下にあったガス管が破裂し、爆発炎上しました。そして、東京電力福島第一原子力発電所の被災、水素爆発事故が起こりました。この事故に伴う高濃度の放射能漏れで現場作業員が被曝しました。(福島第一原子力発電所事故)テレビ、新聞と専門家の情報が錯綜している中、私は中部大学・武田邦彦教授(内閣府原子力委員会専門委員、同安全委員会専門委員)のブログも読ませてもらっていました。  http://takedanet.com/ 21日現在、メディアを通して、アメリカ海軍第7艦隊・原子力空母ロナルド・レーガン所属部隊の放射能防護服の協力、アメリカ空軍及び日本航空自衛隊の消防車支援(滑走路事故用に保持)。事故処理にあたっている東京電力現場作業員、陸上自衛隊、警視庁機動隊、東京消防庁ハイパーレスキュー隊、日立事業所原子力製造部(茨城県日立市)技術設計担者の命懸けの復旧作業の推移を、国民の一人として敬意を持って見守るばかりです。  この地震の誘発で現在も東北・関東各地で大小の地震が頻繁に発生、その影響で近畿地方の内陸部の地盤にもひずみが増え、今後広範囲で活発化する可能性も出てきています。 (東海地震・東南海地震・南海地震が連動する可能性) 

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