2006/11/20(月)22:29
バーティミアス サマルカンドの秘宝 ジョナサン・ストラウド
ストーリーは、おれの名はバーティミアス。最高とは言わないが、御年5010歳の由緒正しいベテランの妖霊だ。妖霊といってわからなければ、『アラジンと魔法のランプ』に登場する魔神を想像するといい。そのおれが、こともあろうにまだ駆け出しの小僧に召喚されちまった。小僧が言うには「サイモン・ラブレースの家から、〈サマルカンドのお守り〉をとってこい」だと。ラブレースといえば超一流の魔術師。その家に盗みに入れとは、何たる命知らず、何たるバカ…。
かくして、邪悪なエリート魔術師ラブレースに復讐するために、ヒヨッコ魔術師のナサニエルと、中流の妖霊バーティミアスの冒険が始まった。
イギリスで「ハリーポッター」を抜いて第一位。
この言葉につられて読み始めたけど、本当に面白かったです。
色々なファンタジー小説を読んだけど、この本には新鮮さを感じました。
今までにない独創的な作品です。
約600ページの分厚い本なんですが、練りに練られたストーリーとテンポのいい展開なんでスラスラと読めます。
ヒヨッコ魔法使いのナサニエルとニヒルを気どっているが、ちょっぴりまぬけなバーティミアスのやりとりが凄く面白いです。
主人公のナサニエルですが、最近流行りの正義感の塊みたいな少年ではなかったのがよかったです。
自分の復讐のためだけに、バーティミアスを呼び出し邪悪なエリート魔法使いサイモンが所持するサマルカンドのお守りを盗む事に。
後にこの事がとんでもない悲劇を巻き起こすとも知らずに・・・・。
本当に次から次へと息のつく暇がないぐらい展開していきます。
3部作の1作目なんですが、最初からエンジン全開って感じですね。
これはあとの2作を読むのが楽しみです。
評価★★★★★(4.8)