2006/11/18(土)23:44
白いカラス
2003年 アメリカ
アンソニー・ホプキンス ニコール・キッドマン エド・ハリス
ゲイリー・シニーズ
ストーリーは、1998年、米マサチューセッツ州。名門アテナ大学の学部長コールマンは、ユダヤ人初の権威ある古典教授だった。だがある日の講義中に発した“スプーク”という一言が黒人学生への差別発言として波紋を呼び、辞職に追い込まれる。更にはこれにショックを受けた妻が間もなく亡くなってしまう。それ以来、怒りと失意の日々を送るコールマン。そんな彼はある時、フォーニアという若い掃除婦と出会い、恋に落ちる。夫の暴力から逃げている彼女は辛い過去を背負っていた。やがて、コールマンは妻にさえひた隠しにしていたある秘密を彼女に打ち明けようと決意する。
アメリカにおける人種差別の根深さと複雑さを痛感出来る映画です。
しかしこの映画、これだけの演技派を揃えたわりには、淡白なんです。
人種差別をテーマに映画を作るなら、とことん深くまで掘り下げて映画を作ってほしいです。
なんか表面的だけで感情移入しにくい映画です。
ネタバレになるから詳しく書けないのですが、この映画みたいに特殊な人種差別って複雑すぎて日本人にはもうひとつ理解しにくい問題です。
それなりの歴史というものを認識してこそ理解出来ると思う。
これが原因かも分からないのですが、最終的に何が言いたいのか分からなかったです。
ラストに登場する2人の会話の意味も分からなかったです。
さらにニコール・キッドマン扮する掃除婦に惹かれていく理由が分からないです。
あの掃除婦の過去などをもっと詳しく説明してたらそこらへんも理解できたのかも・・・。
ちょっとあつぼうには難しい映画でした。
評価(2.0)