映画と小説の保管庫

2006/11/04(土)02:42

ミリオンダラー・ベイビー

アメリカ映画(467)

2004年  アメリカ   ヒラリー・スワンク  クリント・イーストウッド  モーガン・フリーマン   ストーリーは、ロサンジェルスのダウンタウンにある小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー。その指導力に疑いのない彼だったが、選手を大切に育てるあまり、成功を急ぐ優秀なボクサーは彼のもとを去ってしまう。そんなある日、31歳になる女性マギーがジムの門を叩き、フランキーに弟子入りを志願する。13歳の時からウェイトレスで生計を立てるなど不遇の人生を送ってきた彼女は、唯一誇れるボクシングの才能に最後の望みを託したのだった。ところが、そんなマギーの必死な思いにも、頑固なフランキーは、“女性ボクサーは取らない”のひと言ですげなく追い返してしまう。それでも諦めずジムに通い、ひとり黙々と練習を続けるマギー。フランキーの唯一の親友スクラップはそんなマギーの素質と根性を見抜き、目をかける。やがてマギーの執念が勝ち、フランキーはついにトレーナーを引き受けるのだが…。   アカデミー賞で作品賞をはじめ主演女優、助演男優、監督賞の計4部門を受賞した話題作。 イーストウッドの監督作って結構好きなんですよ。 だからアカデミーの事もあるし、凄く楽しみにしてた映画です。 これをただのボクシング映画やと思って観たら度肝をぬかれますよ。 深くて重い映画やけど、人生の中で考えなければいけない事を考えさせてくれる映画です。 前半はボクシングでのサクセスストーリーって感じやけど、後半は生と死について考えさせられる映画になってます。 こういうテーマってアカデミー会員が好きそうなテーマですよね。 それもあって4部門もゲットしたのかも・・・。 努力に努力を重ねて夢が叶うって思った瞬間に地獄に叩き落されるのはよくある映画やけど、この映画はこの夢が叶わなかった後が凄い展開なんですよ。 後味が悪いって感じる人もいてると思いますよ。 とにかく賛否両論のラストです。 全体的に暗い映像なんですが、家族にも見放され、ボクシングにしか生きる道を見つけれなかった主人公の気持ちがあらわれてるようでした。 結局彼女の人生は何やったんやろ?と考えずにはいられなかったです。 それにしてもヒラリー・スワンクって凄い女優さんですよね。 【ベストキッド4】に出演してる時には、誰がこんな大物になるって思ったでしょう。 あの頃は演技らしい演技もしてなかったけど、最近の彼女の演技は観ていて凄いって唸らされます。 この映画でも見事な肉体改造をしてるし、ボクシングのパンチも素人ではないみたいでした。 イーストウッドやモーガン・フリーマンを相手にこれだけの存在感を残せる女優ってそういないですよ。 今度公開される【ブラックダリア】も期待大ですね。 評価(3.4)

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