映画と小説の保管庫

2007/02/17(土)23:14

アイランド

アメリカ映画(467)

2005年  アメリカ   ユアン・マクレガー  スカーレット・ヨハンセン  スティーヴ・ブシェミ  ショーン・ビーン   ストーリーは、近未来。大気汚染から守られ、管理の行き届いた安全で快適なコミュニティで暮らすリンカーン。彼やその他の住人にとっての夢は、地上最後の楽園といわれる“アイランド”へ行くこと。そしてその抽選会が毎日のように行なわれていた。だがある日、リンカーンは換気口から入ってきた一匹の蛾を見て、ある疑念を抱く。やがて彼が独自に調査を進めるうち、自分たちは保険契約を結んだクライアントへ臓器を提供するために生かされているクローンで、“アイランド行き”の名の下に臓器を摘出される、という事実を知ってしまう…。   この映画の監督はマイケル・ベイ。この人の映画にはブラッカイマー制作ってのが当たり前やったけど、この映画の撮影前に喧嘩別れしてるのでブラッカイマーの名前はないです。 ブラッカイマーに捨てられたマイケル・ベイを拾ったのがスピルバーグのドリームワークスです。 マイケル・ベイにとってはそれで正解やったと思います。 とにかくブラッカイマーが制作に名を連ねると内容よりもド派手なアクションばかりが目立つ映画になってしまいますからね。 マイケル・ベイはこの【アイランド】でやっと自分の撮りたい映画を撮れたかも知れないですね。 近い将来、クローン技術が発達するとこの映画のようにクローンの臓器を使って助かろうって人間が出てくるでしょうね。 でもクローン技術で誕生した人クローンは人間ではないんでしょうか? 自分達の意思を持って普通の人たちと何ら遜色のない生き方をしてるクローン人間をそういう道具に使っていいんやろうか? アクション大作のように扱われてる映画やけど、将来人間が考えなければいけない問題を問いただしてる映画でもあります。 クローン技術への警鐘でもありますね。 その反面ツッコミどころも満載って映画です(笑)。 アクションシーンは流石マイケル・ベイって思えるぐらい凄かったですよ。 彼の得意分だけあって魅せるアクションが満載でした。 メイキングなどを観るとCGと思ってたシーンが普通に撮影されてたりしてビックリしましたよ。 撮影に危険は付きものとしても、このスタントマン達は凄すぎますよ。 カーチェイスのシーンは必見ですよ。 ユアン・マクレガーが久しぶりに良いなぁ~って思ってしまいました。 なんかハリウッドに来てからは好きになれずにいたけど・・・。 やっぱり【トレインスポッティング】の時が一番輝いてましたよね。 脇役で出演してるスティーヴ・ブシェミってどんな映画に出ても怪しいですよね。 逆にヒロインのスカーレット・ヨハンセンはメチャクチャ綺麗でした。 マイケル・クラーク・ダンカンやショーン・ビーンも良い演技をしてたのに興行的に大失敗に終わってしまったのが残念。 やっぱりユアンでは客が呼べないのかな・・・。それともマイケル・ベイのアクションに期待した人には物足りなかったのかな・・・。 結構酷評してる人が多いけど、そこまで悪い映画ではないと思いますよ。 この映画よりも【アルマゲドン】の方が駄作って言い切ってしまうあつぼうでした。 評価(3.4)

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