映画と小説の保管庫

2007/05/18(金)23:38

ハードキャンディ

アメリカ映画(467)

2005年  アメリカ   パトリック・ウィルソン  エレン・ペイジ  サンドラ・オー   ストーリーは、好奇心旺盛で未だあどけなさを残す14歳の少女、ヘイリー。彼女は、出会い系サイトで32歳の売れっ子フォトグラファー、ジェフと知り合う。2人はチャットの会話を続けるうち次第に意気投合、3週間後にはついに実際に合う約束を交わす。待ち合わせ場所のカフェでヘイリーを見つけたジェフは、キュートな彼女をすっかり気に入り、さりげなく自宅へと誘う。まるで無防備なヘイリーは、不安がる様子もなく彼の後について行くのだが…。 日本のおやじ狩り事件から発想を得たというこの映画。 安易に出会い系サイトを利用する人たちは危険が潜んでるって事をこの映画を観て考えてほしいです。 よく日本でも援助交際が問題となってその低年齢化が危惧されてますね。 これは日本だけの問題でなく世界的な問題ですよね。 この映画のキャッチコピーが【赤ずきんが仕掛けるオオカミへのゲーム】なんです。 でもこの映画はゲームなんて生易しいものではないんですよ。 若いからこそ後先考えずに行動出来るのが強みであって怖さでもあります。 14歳の少女ヘイリーが仕掛けた罠はジェフを恐怖のどん底に落とします。 巧妙に張り巡らされた罠にジワジワと追いつめられてギリギリの精神状態にまで追い込まれていきます。 幼さの残るヘイリーの言動は天使と悪魔の二面性を持ち合わせていてサイコパスの雰囲気すら漂ってきます。 このギャップが怖いんですけどね。 ワンカットで絶妙に変化するエレン・ペイジの演技にも注目してくださいね。 時間とともに追いつめられていくジェフを演じたパトリック・ウィルソンの絶望的な顔も印象的でした。 彼女を説得したりしてどこかで助かる可能性があると思ってた彼に「期待させてゴメンね」ってあっさりと言うヘンリー。 このシーンは怖かったなぁ~。 拷問シーンは特に男性にはとても辛いシーンがあって目を逸らしてしまう人もいてるかも。 まぁ~少女に悪さをしようとするロリコンにはこれぐらいの仕打ちが必要かもしれないけどね。 なぜヘイリーがジェフを追いつめていくのか、その理由が最後までしっくりこないんですよ。 ネタバレになるとダメなんで詳しくは書けないのですが、この理由だけでは納得出来ないです。 でも密室系のサスペンスとしては上出来やと思う。 もう少し時間を短く出来れば良かったけど、まぁ~個人的には満足してます。 評価(3.1)

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