2008/03/19(水)23:06
名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1 クレオ・コイル
文庫: 431ページ
出版社: ランダムハウス講談社
発売日: 2006/10/2
老舗コーヒーハウス
味と謎解きならおまかせください。
完璧なコーヒーをいれたいなら、絶対に手を抜いてはだめ。そして事件の謎に立
ち向かう時も----。NYの老舗コーヒーハウスを切り盛りするクレアがその朝、
店で発見したのは、芳ばしい香りでなく階段から転落した店員の姿。警察は事故
と判断したが、不審に思ったクレアは捜査に乗り出し......!?エスプレッソに焼
きたてのお菓子。こだわりの味を守る老舗店を舞台に、焙煎したての満ち足り
た香りが漂うミステリシリーズ第1弾!
アリス・キンバリー名義でミステリ書店シリーズを書いているクレオ・コイル。
ミステリ書店シリーズが凄く面白いから、このコクと深みの名探偵シリーズにも期待してました。
そして見事にその期待以上の面白さを提供してくれましたよ。
まず表紙からして手にとって読みたくなるような可愛さがありますよね。
このシリーズはNYの老舗コーヒーハウスを切り盛りするクレアが主人公なんですが、アシスタント・マネージャーのアナベルが階段から転落してる姿を発見するところから話が始まります。
警察の事故という判断に納得の行かないクレアは素人探偵全開の危なっかしさで捜査を開始します。
一流のコーヒーをいれるけど、捜査はど素人。
この危なっかさがコージーミステリーの魅力でもあるのですが、自分の得意分野でもあるコーヒーを利用して情報を手に入れようとするのもいいですよね。
コージーミステリーの定番ともいえる恋愛事情も読んでいて楽しかったですよ。
元夫のマテオとこの事件を捜査するクィン警部との三角関係の今後がどうなるのか今から楽しみにしてます。
元夫マテオの母親がコーヒーハウスの経営者ってところがミソなんですけどね。
色々な部分でお菓子探偵ハンナシリーズに似てる部分があるけど、面白いからいいですね。
色々なコーヒーやお菓子のレシピなどがのっていてコーヒーが好きやから一度は挑戦してみたいなって思いました。
もう続編も発売されてるらしいのですぐにでも読みたいです。
コージーミステリーというジャンルでは、お菓子探偵ハンナシリーズに匹敵するぐらい好きな小説になりました。
評価(5.0)