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2003年11月13日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 以下に後輩からの日記を掲載します。今回は、どうでもよい話が記載されていたので、一部分を削除しています。もし、どうでもよい部分を見たい人は左の「メッセージを送る」から連絡をお願いします。
 しかし、今回の内容は全3回に比べて面白みがない。。。。おそらく後輩は締め切りが迫っているのが気になって中途半端な文章しか書けていたいのだろう。どこまでも計画性の無い奴だ。

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僕の渡米
11月13日木曜日

僕は、飛び起きた。
今日はワシントンに行く為に、いつもより早い特急電車に乗らなきゃならないからだ。
支度は、時間との戦いだった。だから、メゾネットの2階と1階を行ったり来たりバタバタとしていた。
#正直、電車の時間に遅れられないということより、先輩に駅まで送ってもらうんで、のろのろしていられないってことの方が僕にとっては重要だった。
#電車は、間に合わなくても自分の責任で、他のを探せばいいけど(英語話せなくても何とかなる気がした(先輩に言わせるところの計画性の無さ))、先輩を怒らすと、僕は一日ブルーになる(こっちは何とかならない気がした)。

先輩に関しては、キッチンで何かをしているってことは、分かったけど、何しているかまで気にしている余裕は僕には無かった。

全ての支度が整い僕は言った。
僕:「先輩、バタツイテすみません、準備完了です。」(額を汗が滴り落ちる)
先輩:「おお、出来たか。ほい、これ。」
僕は先輩が差し出したものを見て驚いた。
な、なんと、先輩から渡されたものは「サランラップに丁寧に包まれたサンドイッチのお弁当」だったんだ。
僕が支度している間に、朝飯でも食べているのかと思ったら、弁当を作っていたなんて。
#正直想像してなかった。念の為、窓の外を見てみても、槍は降ってなかったよ。
僕は「わぁ・・。感動です、ありがとう。」って率直に言った。
でも、本当は、感動とか嬉しいとかって感情よりも、何だか照れくさい感情の方が先だった。

僕が高校の頃、・・・(どうでもよい昔話しが続いているので、中略します。先輩より。・・・。今日、先輩が僕に差し出した弁当は、僕がその時の気持ちを、当事者として、鮮明に思い出すのに十分な効果があった。
僕は、先輩の優しさを感じて、何だか照れくさかった。
#僕にとっては、「やられキャラ」でいた方が対応が楽なんだよね。

(ここにもどうでも良い事が4行ほど書かれていたので、削除します。先輩より。)

先輩とのやり取りばかりを書いていると、「僕の渡米」ってタイトルに相応しない。
今日と明日は、ちゃんと、ワシントン行きの話しを書こう・・・。

この日、僕は、ワシントンまで4時間30分で連絡している特急電車に乗った。
#はずだった。
予定では、昼の14時前に、ワシントンに到着するはず。しかし、この電車が、ワシントンに到着したのは、17時50分。
外国の電車は時間を守らないとは聞いていたが、これはひどかった。まったく、ついていない。こんな時間に着いたんでは、この後は危険で外出できないから、一日無駄にすることになる。
特急電車が思いのほかの長旅になったお陰で、暇で暇で仕方なく、先輩に「消費すること」と脅されて持ってきたポップコーン(出店の綿菓子サイズの袋に入っていて、たった$1だったんでwallmartで思わず買ってしまったもの)と変なジュース(先輩語)3パックを全て食べてしまった。
#この点は、電車の遅れが僕にとってラッキーだった。

鉄道会社に怒りつつ駅のオープンカフェでコーヒーを飲んでいたら、今度は、物乞いがよって来て、「地下鉄に乗りたいから小銭をくれ」って言われた。
#彼らは身なりは普通だ。手のひらに小銭を乗せてそれを見せ、「足りないんだよ」って言ってくるので、言葉は分からなくても、言いたいことは理解できる。
僕は、ポケットに小銭を忍ばせておくのを忘れていた。彼の前で、財布を開く訳には行かない。ってことで、彼が武器を持ってい無そうで、かつ、人の沢山いる店の前であることを考え、「英語は分からない」って返答した。
が、「地下鉄に乗るのに金が必要なんだ。”地下鉄”だよ!”地下鉄”って単語は分かるだろ?お前はこれから”金”を払って”地下鉄”の切符を買う。そしてそれに乗って、ホテルに行くんじゃ無いのか?それが、分からないならどうやってホテルに行くんだ?」って。
人に物を貰おうとしてるくせに、”地下鉄””地下鉄”としつこく、アメリカ人得意の「一見」筋の通った話をしてくる。
「あー、ち・か・て・つ かぁ、地下鉄はあっちだと思うよ、多分ね。」ってメトロの看板を指して、英語が分からない振りをしたら、30秒程で諦めて行ってしまったんで一安心。

彼の後ももう一人やって来た。余り断ってばかりいると、狙われちゃう危険があるんで、場所を移動することに。
ついでにちょっと、タバコを吸おうと思い、駅出口の喫煙スペースに移動。今度は、火をつけて1分もしない内に、壁の影、曲がり角、別の喫煙スペースから、怪しそうな人間が、「かにさん歩き」で僕ににじり寄って来る気がした。
「にじり寄って来る気がした」ってのは、僕が向こう側の壁に目をそらした後に、再度こちら側の曲がり角に目をやると、さっきまで曲がり角のずぅーっと遠くの壁に寄りかかっていたはずの男と僕の距離が確かに詰まっているからだ。
#「いいか、ワシントンは、特に夜の駅周辺が危険だからな、暗くなったら気をつけろよ。」って先輩の言葉が頭を横切る。
「そうだよ、先輩の言った「怖い夜の駅周辺」で、アメリカ人と「だるまさんが転んだ」をしている場合では無い。人のいる駅構内に逃げよう。」僕は速やかに決心し、吸いかけのタバコを揉み消して、構内のマクドナルドの前まで足早に移動した。

そんなこんなで、緊張から開放されないまま、くたくたでホテルに到着。
最後の難関が、ホテルのフロントだった。部屋はJTBが取ってくれてある。だから間違ったことをやり取りし、もう一部屋取ってしまったりしたら大問題。
「なんて言えばいいかな。初めてで、正直なところ分からないんだ。」
#そう思いながら天井を仰ぐ、でも、今度は先輩がいない。英語のやり取りの質問をしようとすると先輩は天井から姿を隠す。

部屋は、取れているのに、そこに入れないもどかしさって言ったら無い。
僕は、ロビーに腰掛けて、「初めての海外旅行」って本を取り出した。
#実は、この本は、NYに行くときもずっと携帯していた。しかも、日本で下調べして、”重要”と思った個所には付箋を張ってある。
#「先輩は、いっつも僕のこと馬鹿にするけど、僕も全く「計画性が無い」って訳ではないんだよ。」僕は、先輩に向けて独り言で呼びかけた。でも、いつも天井に出てくるはずの先輩はやはり出てこない。

結局、パラパラと探したけど、「初めての海外旅行」は役に立たなかった。次に、妹に貰った古い電子辞書を取り出した。7年以上も前のものである。表面には「充実の登録単語3000語!」ってシールが貼ってある。
「ったく、3000語じゃ、今の僕にとっては、”充実”じゃないよ。」ぶつぶつ言いながら、駄目もとで「使える例文300!」って所を探してみた。
#ホテルのフロントとの英語のやり取りで悩みだしていう物、天井に先輩がいる気配が無いから、アドバイスがもらえない。
#全部自分で判断してやるしかない。僕の判断は、単語より、例文を探すことだった。

少したって、「次へ」ボタンを押したら、とってもいいのが出てきた。
「今晩は。部屋を予約している鈴木です。チェックインしたいのですがよいですか?」
僕は「うぉぉぉぉぉ。」って叫びたかった。
#でも、ホテルのロビーでそんな事したら捕まりそうだからやめた。
素晴らしい、完璧だ。そうだぁ、「チェックイン」だよぉー「チ・ェ・ッ・ク・イン」。
なぁーんで、こんな日本語みたいな英語が直に思いつかなかったんだろう。予約していることを相手に伝え、余分な部屋を取らない事が僕の目的。これを単純に伝える為には、「チェックインしたい」っていう分かりやすい言葉があったんだ。
#今思えば、笑ってしまうが、あの時の僕は本当にピンチだった。
#基本的に、僕は駅でも、町でも、分からないときは、中学3年生までの文法とピンポイントの単語でやり過ごしていた。
#例えば、「NY行きの往復チケットを買いたいんでお願いします(丁寧な言い方)」ってのは、駅員に「ニューヨーク。私は行きたい(want toの方)。往復券で。」って言うことで凌いで来た(いいのか?)。
#そして、拙い英語で、やり取りを完了させた後は「Thank youだけは」ハッキリと笑顔を添えて言うようにした。伝わっているか判らないけど、僕のボロボロの英語を聞いて、サービスしてくれたことへの感謝の気持ち。本当ならチップもんかも知れないが。
#「初めての海外旅行」って本には、様々な丁寧表現(Would youとかDo you mindとか)が細かく書かれていて読めば思い出すが、いきなり外国人を目の前にして、喋る事じゃなくて他が目的(切符を買ったり等)だって言うのに、僕には、咄嗟にそんな言葉は出てこない。
#本当は丁寧に言わなきゃいけないんだろうけどね。アメリカ人さん、失礼しました。

僕は、にこやかにフロントに移動。「チェックイン」って言葉を手にして、足どりも軽い。
フロントのアフリカ系の女性に、「へロー♪」って挨拶して、本題に入ろうとしたそのとき、彼女の口から、
「check-in?」
って最高の発音で一言、すらっと出てきた。
そ、そうだった、ぼ、僕が言う前に、相手が聞いてくれる場合もあるんだった。
#僕は一生懸命、例文と睨めっこした「過ぎてしまった時間」のことを悔やんだ。
その後は、彼女が先導してくれて、何とか、チェックインの諸手続きを済ませた。最後に彼女は、にこやかに笑って「楽しんでね」ってさ。
僕はちょっと楽になって笑顔がこぼれた。
#昨日、ブロードウェイのチケット売り場の係りの白人は、何だか分からんけど、意地悪だったよ。

部屋に入り、落ち着いたところで思い出したように、お腹が空いてきた。
リュックから出して、先輩のサンドイッチを食べた。
#ワシントン巡りまで、とっておいたのに、馬鹿電車のせいで食べられなかったんだ。
とても、おいしかった。天井を見上げると、先輩が笑っいながらこういった。
先輩:「うまいだろ。俺って最高。優しいよねぇー。」
僕:「確かに。」
今日は、納得感があった。
#い、いつもあるけど・・・。

つづく





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最終更新日  2003年12月26日 15時37分46秒
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