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テーマ:お勧めの本(7949)
カテゴリ:紫Foods
夏季五輪競技の中では、飛び込み競技が結構好きなんですよ。
と書いたらちょっと変わった人かもしれないと自分でも思うほど、日本ではマイナー競技で、外国選手を含めてじっくり見られるのは、ほぼ五輪のときしかなく、4年に一度の密かなお楽しみです。 そんな私が先月末、本屋で表紙の「飛び込み台」につられて買ってきたのが 調べてみたら、先に出ていた単行本のほうが、表紙が好みです。 読み始めて程なく、”しまった!これは、いい年した大人が勇んでレジに持っていく本ではなかったかも”と思いました。ターゲットは10代の子らか。角川文庫「夏の100冊」でもあるし、夏休みの読書感想文の題材にする子もいるかもしれません。 それならば、本はとてもおもしろかったのでお勧めしつつ、感想文を書く子たちの役に立たない感想にしよう思いました。感想文を書くときは、人の意見なんか参考にしないで、自分の思ったことを書きましょう。 いざ、お子様の役に立たない感想、「この作品はフィクションです。登場する人物・団体は、実在のものとはいっさい関係ありません。」と書いてあっても、やっぱり気になったこと幾つか。 冒頭出てくる景色は、冬の津軽、荒波を見下ろす断崖絶壁。ここで早速、津軽人(me)の心をとらえました。“ここは、あそこに違いない”などど勝手に位置を特定し。 『DIVE!!』の中で「津軽」というのは重要なキーワードなので、だれかモデルとなるようなすごい飛び込み選手がかつて津軽にいたのか?と思い、検索などしてみたのですが、「飛び込み競技」関係の記事自体、膨大な「飛び込み営業」の海の中に浮かぶ小船や小島を見つけるに等しそうだったので、断念しました。 問“津軽の人は東京から「こまち」に乗って帰るか?”私が答えるなら、否です。津軽は日本海側なので秋田を通るだろうというのは、よその人の想像です。簡単に、北東北3県の県庁所在地間のアクセスは、青森⇔秋田は、青森⇔盛岡や秋田⇔盛岡に比べて、極端に不便で遠いです。よって、津軽の人が電車で帰る場合も、盛岡→青森→各市町村という感じで帰るのが一般的です。 作者の森さんが津軽の子を秋田経由で帰したのは、旅慣れてないのをあらわしたかったのだろうと解釈したのですが、再び東京に出るとき飛行機だったので、この解釈も?です。 “津軽の子らはそんなにフシダラか?”しかしながら、よく考えると、私の思い浮かべた場所ったら、過疎地だし、夜ほかにすることないよな、と思ったりして。ここにつられて読んでもよし(よくない!)。大したことではないです。 「寺本健一郎」に笑ふ。作中、ほとんど名前しか出てこない日本の第一人者。日本の現役トップ選手2人の名前を混ぜてつくったと思われて、吹いてしまいました。どなたとどなたというのは、クイズです。この本読んだら、日本の飛び込み界についてちょっとはお勉強しましょう。 結末は、やはり10代の子向けかなと思いました。私は、まだ皆若いので、全員アテネに持ち越しにして、続きが読みたいな(で、寺本もちゃんと顔の見える人物にしてあげてほしいのよ)と思ったのです。 しかし、森さんの労力を考えますと、そんな簡単に続きを書いて!というものでもありません。例えば、競技シーンで各選手に何点つけるか、これ一つとっても、膨大な資料を参考に書かれたことがうかがえます。ちょっと知ってる人が見ても変じゃない点数。主人公たちの目指していた600点にしても、この年代ではスーパーな点、でも、五輪の舞台で活躍できるほどでもないぞ、というさじ加減が見事です。 初めに10代の子向けの話と書きましたが、結構、大の大人でも楽しめます。むしろ、プールのにおいをしみじみと懐かしめる世代のほうが、読んでいて楽しいと思います。私も読みながら、しょちゅうプールのにおいがしてきました。 そして森絵都さん、第135回直木賞を受賞されました!おめでとうございます どうだ、直木賞作家が進んで取り上げるほど、飛び込みは魅力的な競技なんだぞ!(でも、やるのはかなり危険です)というのが、きょうの最大の結論です。 『DIVE!!』の冒頭に出てくる場所には、おいしいウニがいるはずです。 [青森県]津軽海峡でとれた生うに(ムラサキウニ)約100g×1パック鷲の皆さんきょうも勝たない 14日午前10時~15日午前9時59分の24時間 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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