つくる生活など

きょう午前にびわ湖毎日マラソンと名古屋ウィメンズマラソンが行われ、その結果を受けて、ＭＧＣ内定者（中村匠吾選手、服部勇馬選手、前田穂南選手、鈴木亜由子選手）に続く残り１枠（期間中一番速い記録で走った資格者）は、男子が先週の東京マラソンで２時間５分29秒と日本記録を更新した大迫傑選手、女子が名古屋で２時間20分29秒の国内最高記録で走った一山麻緒選手が内定となりました。おめでとうございます。先週今週と胸躍るすばらしいレースでした。

規定により補欠の選手を含めて11、12日に研修と円谷幸吉さんのお墓参りをするとのこと。選考会が一番輝いたで終わらないよう、これから万全の調整を関係の皆様にはお願いいたします。

マラソンだけでなく、各競技でも続々東京五輪内定者が決まっています。敗れた選手も含め挑戦したすべての選手の頑張りが見える力見えない力に通じて、一日も早く世界の新型コロナウイルスの蔓延がとまるように願います。


さて、きょうは大津も名古屋も雨の降り続く厳しい気象条件の中、ひそかに青森県ランナーの日でした。

一つは、びわ湖で十和田市出身の其田健也選手（ＪＲ東日本）が２時間９分50秒で８位に入り、県勢初のサブテンランナーが誕生しました。青森県の男子マラソンの記録というのは、南部町出身でソウル五輪の有力候補だった工藤一良さん（愛知製鋼コーチ）の1988年ロンドンマラソンの２時間10分59秒、昭和の記録が平成を経ても破られていませんでした。其田選手は元日のＮＹ駅伝で好走中「マラソンで結果を出す」との目標が画面で紹介されておりました。今回一昨年のびわ湖以来２回目のマラソンで、終盤10か11番目にいた後テレビが競技場になっちゃって9分半時点でゴールしたのが7人、早く来ーいと念じたら10秒前に入ったので本当によかったです。

名ランナー工藤一良さんをご存じない方はこちら
瀬古さんに挑みたかった 〜オリンピックへの一発勝負〜
https://www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20190912_4057.html

もう一つは、板柳町出身の福士加代子選手（ワコール）です。５回目の五輪へ最後の挑戦となったきょうの名古屋は、30km過ぎに途中棄権という結果でした。地元はフジテレビがないのでネットで追っていたところ３時間経ってもゴールした形跡がなくニュースなどを探し、ナゴドに戻った後の写真を見る分には、つらそうとか悲しそうとかではなくてほっとしました。2013年世界陸上銅メダルで陸連のアスリート・オブ・ザ・イヤーに輝き、ちょうどこの年に東京五輪も決まったことから、「私も７年後はきっとまだ輝いている」と出席者に感銘を与えたスピーチがあります。福士選手はそのとおり2020年の今も輝き、朗らかで大変まじめでチームを超えて後輩たちから尊敬されているランナーです。きょうは一山選手のお祝いの日なので進退のお話はされないでしょうが、本気のフルマラソンはもうよいかな、お体いたわってほしいと今の時点では思います。

翌日会見で福士選手は記者に「トラックは？」と振られ、新国立競技場で走ることに興味を示されましたが、心身の状態と監督と相談してとのことでした。５月９日に行われる１万ｍの日本選手権に出るには32分25秒の参加標準記録が要ります。ちなみに五輪の標準記録が31分25秒。そんなに簡単なことじゃないんですよ記者さん。

ワコール勢３選手のコメント
名古屋ウィメンズマラソン２０２０　結果報告
https://www.wacoal.jp/spark-angels/result/2020/03/post-472.html

福士選手伝説のスピーチはこちら
「日本陸連 アスレティック・アワード2013」を開催しました！
https://www.jaaf.or.jp/news/article/1638/