村さんの写心ブログ

2006/12/22(金)23:39

岸田今日子さん<訃報>2

女優の岸田今日子さん死去 「砂の女」などの個性派演技   映画「砂の女」や、アニメ「ムーミン」の声などで知られ、演劇でも活躍した個性派女優の岸田今日子さんが17日午後3時33分、脳腫瘍による呼吸不全のため東京都内の病院で死去した。76歳。東京都出身。後日「お別れの会」を開く。  喪主は長女の西条まゆさん。主な舞台に「今日子」など。「砂の女」(64年)の演技では、海外でも高い評価を受けた。 (共同通信)2006年12月20日より    個性派女優の岸田今日子さん死去  映画「砂の女」やアニメ「ムーミン」の声で知られる個性派女優の岸田今日子さんが、脳腫瘍(しゅよう)による呼吸不全のため17日午後3時33分、都内の病院で亡くなったことが20日、分かった。76歳。  葬儀は近親者のみで行われ、年明けにお別れの会を開く。今年1月下旬に脳腫瘍と分かり入院していた。11月16日には前夫の俳優仲谷昇さんが亡くなっている。喪主は仲谷さんとの間に生まれた長女西條(さいじょう)まゆさん。  岸田さんは昨年暮れまで精力的に仕事をこなした。11月に舞台「オリュウノオバ物語」に主演し、12月にはドラマ「あいのうた」に出演し、コンサートのステージにも立った。今年1月下旬に体調を崩して頭痛などを訴えたため、病院で精密検査を受けたところ脳腫瘍と分かった。すでに手術ができない状態で、投薬治療などが行われた。8月に一時危篤状態になったが、持ち直して小康状態が続いた。亡くなる前日も見舞い客と言葉を交わしたが、17日に容体が急変。長女まゆさんら家族にみとられて息を引き取った。  近親者で葬儀が行われ、親友の吉行和子(71)富士真奈美(68)も出席した。吉行は所属事務所を通して「『さみしい』の一言です」とコメントし、富士は気持ちが落ち着いたらコメントしたいとしている。  劇作家で文学座創立者の1人、岸田国士さんの二女として生まれた。50年に文学座で初舞台を踏み、64年の主演映画「砂の女」はカンヌ映画祭審査員特別賞を受けた。69年からアニメ「ムーミン」の主人公の声を担当し、ドラマ「大奥」のナレーションも務めるなど、独特の声質と語り口でも人気を集めた。映画「八つ墓村」やドラマ「傷だらけの天使」で独自の存在感を示す一方、バラエティー番組にも出演。舞台でも「欲望という名の電車」やつかこうへい作「今日子」に主演するなど、ミステリアスな雰囲気の喜劇からシリアスな役まで幅広く演じた。エッセイストとしても活躍し、98年には「妄想の森」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。  54年に仲谷さんと結婚して長女をもうけたが、78年に離婚。その後も仲谷さんとは同じ「演劇集団円」に属して良好な関係が続き、晩年は長女一家と一緒に暮らした。仲谷さんは11月16日に死去し、1カ月後に後を追うように岸田さんも亡くなった。岸田さんは仲谷さんの死を知っていたが、病床のため葬儀などには出席できなかった。  ◆岸田今日子(きしだ・きょうこ)   1930年(昭和5年)4月29日、東京生まれ。姉は詩人の岸田衿子さん。いとこに俳優の故岸田森さん。50年に「キテイ颱風(たいふう)」で初舞台。63年に文学座を脱退し、劇団雲を経て、75年に演劇集団円の創立に参加。94年に紫綬褒章を受章、99年に紀伊国屋演劇賞個人賞。 (日刊スポーツ)2006年12月21日より 「ミステリアス女優」岸田今日子さんが死去…76歳、脳腫瘍  映画「砂の女」やアニメ「ムーミン」の声で知られた女優、岸田今日子さんが17日午後3時33分、脳腫瘍(しゅよう)による呼吸不全のため、都内の病院で死去した。76歳だった。ミステリアスな雰囲気を備えた個性派として、喜劇からシリアスな役まで幅広い演技で魅了した。先月16日に元夫の俳優、仲谷昇さん(享年77)が亡くなったばかりで、あとを追うように天国へ旅立った。  独特の語り口とミステリアスな演技で、人々を魅了し続けた岸田さんが逝った。  体調を崩したのは今年1月下旬。幾度となく激しい頭痛に襲われるようになり、都内の病院で精密検査を受けたところ、脳腫瘍が見つかった。手術を受けず放射能治療での回復をめざし、すぐに入院。一度は快方に向かい3月に退院して自宅静養に努めていたが、4月に再び体調を崩して入院。その後は退院することなく、帰らぬ人となった。最期は長女の西條まゆさん(38)ら親族に看取られ、静かに息を引き取ったという。  まゆさんは、岸田さんが所属していた演劇集団「円」の代表で、11月16日に慢性閉塞(へいそく)性肺疾患で他界した故仲谷昇さんとの一人娘。元夫が他界した1カ月後に、岸田さんもあとを追うように天国へ旅立った。葬儀は遺族の意向で密葬として20日、都内の斎場で近親者のみが参列して営まれた。  岸田さんは劇作家で文学座創設者の岸田国士(くにお)さんの二女として生まれ、高校卒業後に文学座研究所入り。35年に作家、三島由紀夫が演出した主演舞台「サロメ」が話題となり、39年には安部公房原作、勅使河原宏監督の映画「砂の女」でカンヌ映画祭審査員特別賞を受賞。国内のみならず、海外でも高い評価を得た。  つぶらな瞳に厚い唇、低い声のゆったりとした語り口が印象的で、情念を漂わせた名演からユーモアに満ちた弾けた演技まで、幅広く演じられる数少ない個性派女優として名をはせた。  38年には夫だった仲谷さんとともに文学座を脱退し、劇団「雲」を設立。さらに、50年には仲谷さんらと「円」を結成した。仲谷さんとは“おしどり夫婦”と呼ばれたが、52年に離婚した。声優としても人気を集め、人気アニメ「ムーミン」の主人公の声やドラマ「大奥」のナレーションを務めた。また、著書「妄想の森」で平成10年に日本エッセイスト・クラブ賞を受賞するなど執筆活動でも有名だった。ミステリアスな存在感を見せたあの笑顔は、もう見ることはできない…。     (サンケイスポーツ)2006年12月21日より引用

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