カテゴリ:詩以前のコトバ
骨は何で出来ていたのか
あの夏だったら夏だったら 栓抜きを海に捨てに行こう コーラの代わりに あの闇の海の黒を骨に詰め込んで 一つの物語には終わりは一つしか来ない こんな幾つもの終りまで骨に内在する泡のように あの例の始原の物語の奴め 泡はもう無数に骨に内在して、秘密がある もちろん わかっていたんだろう 黒く染料に適したあのコーラを飲みこむ固い爪 今では零れ切ってしまった 骨の中身はすっかり溶けて夏みたいに色が付くんだ あの廊下の言い伝えどおり その栓抜きを使って その夏を抜いてしまえ その骨よ、さあ空気だ 破裂だ破裂だ破裂だ破裂だ外気だ空気だ破裂破裂破裂ハレツ 泡 泡! 秘密を教えてあげる 僕の骨の中にはコ-ラが詰まっていて 栓が抜けると泡が出るんだ ずっと踊ってきたから この夏も骨のコーラは冷えている 栓が抜かれるのを待っている 骨の中に泡のように終りが内在する 踊ろう 泡が泡でなくなるまで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.24 00:24:40
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