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三毛猫アメリと自分らしく生きてみよう!

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2003年09月07日
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この作品は以前風邪で寝込んで会社を休んだときに無理して試写会に行こうとしたところを母親に見つかり、こっぴどく説教されて見に行けなかったという悲しい過去の思いでのある映画だ。なので観たい度はかなりな所まで達していたのだ。
(下記ネタバレ気味なので、映画を観てない人は観ない方がいいかも)

やっと私の観たい度MAXの映画を観ることが出来た。笑わせて貰ったし、ちょっと泣きそうにもなったぞ。マイケル・ムーア監督はカメラを持ってずんずんと歩いてインタビューしに行ってしまう。この行動力は素晴らしい!あの体でのっしのっしと歩いていく姿が滑稽だからなのかもしれないが、インタビューを受ける人もあまり構えている感じがしない。ちょっと安心してしまうのだろう。
彼のインタビューした中で、一番まともなコトを行っていたのはマリリン・マンソンだった。印象に残っているシーンはマリリン・マンソンが「もし皆に言いたいことがあるなら僕は聞くつもりだよ」と答えたことだ。あの風体で人の話をちゃんと聞いて抗議するより、言葉を真摯に受け止める人だとは思わないでしょ?それに話している言葉とか態度を観ているとものすごくまともな大人だということも伝わってくる。人は見かけで判断しちゃダメだね。
それに比べてアホ丸出しだったのがチャールトン・ヘストン。ヤツ(そう言わせて貰うよ!)は渡された原稿を読んでるだけなんだろうね。マイケル・ムーア監督の突撃インタビューにしどろもどろになりながら目が泳いでいた。俳優は台本が無いと演技できないのかなぁ?その前の映像で自信たっぷりに演説しているシーンが結構長めに流れていたのでそのギャップに笑えた。
ちょっと泣けちゃったのは小学校で女の子が銃で殺されたしまうと言う事件があった小学校を監督が訪ねるところ。先生に話を聞くんだけど、先生が途中で泣いちゃうんだよね。それがまたホントに悲しそうなんだよね。
映画の中ではコロンバイン事件の犯人にスポットをあんまり当てていない。アメリカの銃社会がこういう事件を呼び起こしたって言う意見らしい。毎日テレビで黒人による殺人や、暴力事件の映像を観ているから恐怖が心に根付いているせいなんだって。タダ単に銃をどこでも売っているのと誰にでも許可証を発行してるせいだと私は思うけど、問題はその背景にある武器製造会社と政界の関係なんじゃないのかね。政界と経済界の癒着は民間人にはどうにも出来ないぞ、マイケル・ムーア君!


監督:マイケル・ムーア
出演:マイケル・ムーア、チャールトン・ヘストン、マリリン・マンソン、マット・ストーン、ジョージ・W・ブッシュ

ジャーナリストのマイケル・ムーアが銀行に口座を開きにいく。と、粗品として銃が手渡される。銃を手にするには簡単な身元調査(本人の申告)だけでOK。ムーアは深く考える。なぜアメリカから銃犯罪がなくならないのか、と。例えばコロンバイン高校で生徒2人による銃乱射事件、若干6歳の男の子による銃での殺人。そしてその直後には全米ライフル協会(NRA)が事件の起きた町で集会を開く。ムーアはコロンバイン高校の事件によりライブを禁止されたマリリン・マンソンやNRAの会長、チャールトン・ヘストンらにアポなし突撃取材を試みる。
なぜコロンバイン高校の事件はおきたのか、なぜアメリカには銃犯罪が多発するのかという疑問を、ジャーナリストのマイケル・ムーアが独自の切り口で検証していく。特にマリリン・マンソンへの突撃インタビューは非常に興味深く、これまでマンソンに持っていた印象をガラッと変える人も多いに違いない。カナダへのアプローチも面白く、銃を持っている人口に比べて銃犯罪が驚くほど少ないという事実に、アメリカとは違う銃と人間の関係性が見れる。
この作品のために特別賞が新たに設けられたほど、カンヌ映画祭でも大絶賛された。この映画を通して、我々もアメリカの愚行をしっかと見届ける義務がある、と思ってしまうほどパワフルな作品。そんじょそこらの娯楽映画よりよっぽど面白いドキュメンタリーだ。必見!





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最終更新日  2003年09月08日 14時51分58秒
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