|
カテゴリ:学習塾
D 一部の中堅進学塾でも秀英に対抗して無料の夏期講習会を実施したが、本来、夏・冬・春の講習会は学習塾にとって貴重な収益源だ。中堅学習塾は価格戦略では資本力に勝る大手にはかなわない。大手では出来ないような独自色の強い手段で対抗しないと生き残れない。
B 秀英の道内の小・中学部の教室では小学4年生から生徒を受け入れているが、あくまでも公立高校受験に向けての準備教育を行う学習塾と捉えた方がいい。 こんな話もあった。開校間もない秀英の教室に私立中学受験を希望する小学5年生が入塾した。その生徒が小学6年生になった時、私立中学受験者対象の模試を受験した。 ところが、その模試の惨憺たる成績結果に愕然とした生徒の保護者が、急遽中学受験で実績のある中堅進学塾へ連絡し、何とかしてほしいと泣きついた。しかし、小学6年生の11月の時点での受験対応は限りなく不可能に近いと誠実に断ったそうだ。これは完全な学習塾の選択ミス。 C それはひどい話だ。北嶺、札幌日大、函館ラ・サールなどの私立中学の受験は難度も高く、学校の教科書レベルの勉強だけではとても太刀打ちできない。学校の教科書の範囲を超えた中学受験対応のテキストを活用しながら、卓越した指導ノウハウで合格実績を積み重ねている学習塾を選択すべきだった。 一流大学出身者が 教え方が上手であるとは限らない A これは道内で多くの教室を展開する大手学習塾に共通して言えることだが、教室によって随分講師のレベルに差がある。教え方が上手な学生アルバイト講師もいるし、専任講師であってもダメな人はダメ。専任講師も3年程度経験して慣れてくると、毎年生徒は変わるのに、前年と同じやり方を踏襲する人がいる。 本来は毎年、生徒の学力状況などの変化に応じて指導方法に工夫を加えなければいけない。東京の有名塾の講師は1時間の授業に対して5時間も準備をかけると聞いたことがある。そうすると、物理的に1日3時間以上は教えることはできない。 D 大手学習塾の教室の中には、講師が十分な準備をせずに、ただテキストの問題を解いて答え合わせをするのみで授業が終わることもある。 一般に一流大学を出た人が優れた教え方ができると思われがちだ。大手学習塾でも保護者受けを良くするため、北大はじめ国公立の一流大学出身の優秀な人材を数多く揃えているが、本人が優秀であるからと言って、必ずしも教え方が上手であるとは限らない。 大手学習塾では講師の指導研修マニュアルも確立し、大卒で採用された講師の大半は、半年程度の研修で教壇に立つ例が多いと聞くが、やはり現場の第一線で活躍する講師に成長するまでは、努力と創意工夫、そして最低3年程度の現場経験は必要だと言われている。 中学生相手に早口で難しい言葉を使ってテンポよく授業を進める形式に陥る若手の講師も多いが、講師にとって一番のポイントは生徒の一人ひとりの立場をどれだけ理解して、その状況を十分把握できるかだ。(つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[学習塾] カテゴリの最新記事
|