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2005/08/10
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カテゴリ:まじめな教育論
最近の大学受験用参考書・問題集の充実ぶりには唖然とする。
私が受験生だったのは15年ほど前だが、昔と違って素晴らしい学参に囲まれた今の受験生がとてもうらやましい。

私の時代も、参考書や問題集はそれなりに充実していると思っていた。昔の参考書は、黒い活字の部分がでこぼこと浮き出して、紙をさわるとザラザラするような粗悪な感じがアカデミックな雰囲気を醸し出していて、それはそれで格調高かった。

しかし今の参考書は、圧倒的にすごい。

基本的な読解力さえしっかりしていれば、もう予備校は必要ないんじゃなかろうかと思うほど、本屋に置いてある学参は受験の秘技が満載である。
読んで理解してしまえば、予備校に高い金を払わずとも、どんな大学だって入れるだろうとにと思う。

小中学生の時代にしっかり読解力を鍛えておいて、高校になって参考書と問題集だけ買って与える。塾や予備校には通わせない。もしかしたらこんな方法が一番安上がりの大学受験勉強の方法かもしれない。

もちろん本を通じた「目の学問」よりも、講義を聴く「耳の学問」の方が頭に入りやすいのは事実だが、参考書だけで大学に合格できるんだと錯覚させるほど、今の大学受験の学参は素晴らしい。

特に、予備校が出版している学参には、思わず神品と呼んでしまいたいものもある。

私が浪人生の時、伊藤和夫の「英文解釈教室」を見つけたときは、そのしつこいくらい論理的な英文の分析方法に感心し、「この本のおかげで英語はどうにかなる」という確信をもつことができて狂喜したものだが、いまの大学受験の参考書売り場は「英文解釈教室」に負けず劣らない超横綱級の学参がゴロゴロしている。

おそらく学参が大きな転換期を迎えたのは、「実況中継」シリーズの登場からではなかったかと思う。「実況中継」シリーズの山口の英文法、青木の世界史などは実に読み応えがある。
「実況中継」シリーズ以後、話し言葉による、語りかけ口調の参考書が主流になった。わかりやすさが格段に進歩した。
良い参考書は著者の芸人根性と、独創性のある論理の切れ味に満ちあふれているのだ。

また参考書の中に散りばめられている、予備校のスター講師達が書く「まえがき」「あとがき」や「コラム」は実におもしろい。私は本屋でそのコラムだけを立ち読みすることもしばしばある。予備校講師は、経歴など、紆余曲折を経てきた人がたくさんいて、思わず自分にだぶらせることもある。

しかしまあ、こんなに学参の世界は充実しているのに、大学生の学力低下が進んでいるのはどうしてなのだろうか? 不思議だ。





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Last updated  2005/08/10 12:09:52 PM
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