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2006/06/07
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カテゴリ:まじめな教育論
自習室に来る子は成績が伸びるのだろうか? まあ80%の子はそうだろうなあ。

たしかに塾で定期試験前に「自習室、朝の10時から夜の10時まで開いています」と宣伝しても、お馴染みの勉強熱心な子や、人懐っこい子ばかりがやって来る。もはや常連と化している。
彼らは概して向学心が強い。というか、1つ1つの試験を重要視し、手を抜かない。

ただ自習室は、特定の生徒の「できる子サロン」や「先生のお気に入りチルドレン」や「塾のメインメンバー」にならないように、ある程度気をつけねばならない。

でも、自習室の常連になる子は、教師の側から見ればカワイイのも確かだ。どうしても贔屓してしまう。

私は塾が講師と生徒が、親密になり過ぎる場になっても、それはそれでいいと思う。
講師と生徒が擬似的な親子になるような、強い人間関係で結ばれる雰囲気の塾が私は好きだ。そんな雰囲気が好きだからこそ、私は塾講師をやっている。


ところで私自身の話で恐縮だが、私は受験生時代、図書館や自習室の雰囲気が駄目だった。受験生が醸し出す静寂感に恐怖を感じた。
私は真面目でも何でもない男だが、家で勉強する方が性に合っていた。

大きな図書館や自習室だと、人数の多さが私を圧迫した。
200人ぐらいの受験生が一斉に勉強しているピリピリした冷厳な熱気と、カリカリ筆記用具の音だけが立ち込める静粛な空気と、若い体臭がムンムン立ち込める部屋は、私のような神経が細い人間には耐えかねた。

また、図書館や自習室に行くと、同年代の受験生が、参考書や問題集はどんなのを使っているのか非常に気になる。

他の受験生が自分よりレベルの高い問題集を解いていたら「負けた!」と胃がズキズキするし、逆に基礎レベルの問題集をやっていたら「勝ったね、オレ!」と間違った優越感に浸ってしまう。

あと、同じ問題集を使っている受験生を見ると、まるで同じ洋服を着た人間に、街でばったり出くわしたような感じで非常に気まずい。
その同じ問題集が、自分のよりボロボロで使い込まれていたら居ても立ってもいられない。激しい闘争心がわく。

とにかく図書館や自習室は、ライバル(こっちが勝手に思っているだけだけど)が気になって勉強が手につかなかった。

特に自習室で一番気になるのが「赤本」である。
周囲の受験生がやっている赤本の大学名は無性に気になる。
「こいつ、どこの大学受けるんだろ?」
隣の受験生が「東京大学(理系)」などという赤本をやっていたら、吐き気すら覚える。

赤本の表紙と背表紙には、大きな大きな字で大学名が書いてある。
赤本はそれ自体が真っ赤で強烈に目立つし、そこに「××大学」と大学名が必要以上にでっかく、ゴシック体太字で表紙と背表紙の2箇所に黒々と書かれている。
赤本のデザインは、自分の志望大学を隠せない悪魔的なデザインだ。あんなに派手な自己主張の強い本は少ない。志望校が一目瞭然で、「俺は××大学を受ける人間だ!」と、満天下に誇示しているようである。

また「赤本」に限らず、Z会の「緑本」や河合塾の「青本」は難関大学しか出版していないので、大学名が見えなくても「緑本」「青本」を持っている時点で「おぬし、できるな」と刺激を受けてしまう。

今でも図書館や本屋の赤本コーナーに行くと、受験生の赤本を「ちらっ」と見て、「こいつ、どこの大学受けるんだろう」と、受験生時代の郷愁だろうか、探ってしまう癖がついている。
性格の悪いオッサンだと、自分でも思う。





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Last updated  2008/03/30 01:39:36 PM
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