ちゃと・まっし~ぐ~ら~!

2005/04/12(火)03:09

さくら・花見

雑感(448)

会社からの帰り道、さくらさんに出会った。 週末に日記を書いて、まさか月曜にばったり会うとは思わなかった。 以心伝心を絵にするなら、まさにこの時の気持ちがそれであった。 電車を降りた駅のコンコースの傾斜を上がっている時、反対側のさくらさんがぱっと目にはいったと同時にさくらさんも手を振って降りて来た。 「こーんにーちはぁ~♪」 「元気ぃー?」 さくらさんのことを、まさか楽天の日記に書きました、と言うわけにもいかないので「実はこの週末、クマイチとさくらさんのこと話してたところだったんですよー」と言ったが、これもウソではない。 「いろいろご心配をおかけしました」 さくらさんは私よりも年が上なのに、いつも敬語で話しかけられるのがこちらもカユくて仕方がない。 他人に敬意と節度を持っていることがわかっている人から敬語で話しかけられると余計に困る。 さくらさんにとっては元上司ではあったが、もう別々のところでそれぞれの日を送っている私たちは対等な関係なのだが、さくらさんはそういう部分には意固地なところがある。 「で、どうなんですかー?」とニヤニヤしながら聞くと、さくらさんに一発かまされた。 「最高です、もう。 ホントに、こんなに幸せでいいのかと思うんですよ、なんだか中学生か高校生の時に戻ったみたいな気持ちなんです。」 ほとんどノーメイクのさくらさん、錯覚ではなくて、本当に顔が輝いて若返っているし、何か一皮向けたように垢抜けしている。 さくらさんを知る人なら「アノ控えめなさくらさんがそんなこと口にするの?…」と絶句するくらいのストレートな感情表現に、どっかーんとやられてしまった。 この間、ひろみさんと会った時に「さくらさん、もう少ししたらその人と一緒に住むんじゃないかなぁ」と言っていたので「ひょっとして住むところ、探しているんですか?」ときいてみたら 「この週末に引っ越して一緒に住むんです!」 と満面の笑顔。 は、はやすぎるやんけ、それ…と思ったが言わなかった。(笑) 「ちゃとさんには本当にご心配をおかけしたと思ってるんです…」 あれはいつだったっけと聞いてみると、もうそろそろ3年前の話になるとさくらさんは言うが、それさえも長らく聞けなかった。 「でも、今、考えてみるとそれもこれもきっとさくらさんに用意された人生だったんだよね」とぽろっと言ってしまうと「本当にそう思います。あの時は地獄に突き落とされたような気がしたんですが、ひょっとするとそれがあったから今につながってこういう気持ちになれたと思うんですよね」とさくらさん。 以前のバータレの時もそうだったが、さくらさんはまた今回も相手に惚れられてしまったらしい。 実にうらやましい。 「はぁ~、こうなってみると、そういう気持ちにまたなれるなんてうらやましいよねー…私にゃ、もうそんなこと、きっと起こらないもんねー」とホンネが出る私。(爆) さくらさん、よかったよー。 みんな本当に彼女のことは心配していたけれども、余分な気を回すのを絶対にさくらさんは嫌がるのをみんな知っていてできるだけ普通に接していた。 さくらさんはそれを知っていて、それがまた余計に負担になっただろうとも思う。 「ずーっと、みんなによくしてもらってきて(あんなことがあった後でも)幸せだったと思いますよ」としみじみ言うさくらさんに「それは、さくらさんがみんなに対していつもそんなふうにしてきたことのリターンだと私は思うわ」と答えた。 ニコニコし続けていて、春の太陽みたいなさくらさんの笑顔を見ながら話しているうちに、彼女のこれまでの苦しい日々…どんな親しい友達にも決して全部は言えなかっただろう気持ちを思うにつけ、私はとうとうぐっと詰まってしまい、ちょっと涙ぐんでしまった。 さくらさんもそれを見て少し言葉に詰まっていたようだったが「今度、ご紹介しますね」と明るく言ってくれた。 一度またみんなでごはん食べに行こうよと私は言い、明日、うちの中でその話をみんなにするからねとも言って、15分ほどの立ち話でそれぞれの方向に別れて行った。 ロンドンの春。 今日の日没は19時53分である。

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