ちゃと・まっし~ぐ~ら~!

2007/09/25(火)08:32

それでは・・・

イギリス(99)

今日、フラットの中の荷物が全部出て行った。 先週の間に最終の出勤日を迎え、それぞれ一人ひとりに声をかける余裕もなく、まるで年休消化で日本に出かけるみたいにして「それじゃあね」と言って会社を出た。 本当はこの日、早番だったみつこさんが当然いちばんに帰宅の途につくわけだが、みつこさんも自分の席から私に「じゃ、ちゃとさん、気をつけて、じゃね、またね・・・」と言ってそそくさと帰って行った。 みつこさんの気持ちはわかっていたし、追いかけたかったが追いかける気になれず、その日、新しい責任者になったひとみさんに来た課題(彼女には新しい課題だが私にとってはあまり考えなくてもできる単純作業)を半分手伝うよと言ったが、それをやりながら、やっぱり鼻がずるずるし出したのでしばしトイレで体勢立て直し。 自分が帰る時間が来るのがいやだなぁ、みんなより後で帰ろうかなぁという気もしたが、会社のIDも返却しないといけないし私が最後に帰るわけにはいかないのだ。 そして時間が来た。 みんなの目が見られない、握手もハグもへったくれもない。 ささっと上着を着込み、出口近くまですーっと移動してみんなの顔を間近で見なくていいように十分距離を取って「じゃ、どうもお世話になりました。体に気をつけてね」と言って、あんまりみんなの反応を待たずに帰ろうとした。 みんなもそれぞれヘンな顔というか・・・そりゃそうだ、ゆみさんもゆきちゃんも、こっちで初めて定職につく時に採用した人たちだし、それなりの気持ちがあるのもわかる。 が、それに付き合っていては私がぐにゃぐにゃになるだろうと思い、とにかく逃げ出すような気分で会社を出るしかなく、後になってみんなにあらためてメールだけで挨拶をした。 その日の帰りの電車では、いつもの通り持ち歩いている数独の本の中で、やりかけで進まなかった難しいやつに興じてみたが、なかなか集中ができなかった。 家に帰ってクマイチの顔を見て、お疲れさんと言われた途端、泣けた。 それから週末はもう外回りやら家の荷造りやらで、と書くと一発で終わるのだが、とにかく私は昨日の日曜も朝から作業を続け、途中クマイチがどうしても会いたいギターの師匠に挨拶に行った間も働き続け、そのまま夜中の1時半にちょっと寝て、次は3時半に起きてまた作業。 そして今日の午前中、いよいよ業者の人たちが来て、残った荷物のパッキングと全部の荷出し、そして不要なものの処分をお願いできたのだが、最後に言われたのは「送る荷物そのものは少なかったですが処分品と合わせると、やっぱり駐在員のお宅と同じくらいですね」とのこと。 まあねぇ、うちは音楽の機材なんかがかなり場所を取っていたし、CDにDVDにビデオにカセット(捨てられないものがたくさんあった)がやたら多い。 それにしても今日、痛感したこと。 この間みんなに書いたメールの返事がまた一人ずつから来て、それを読んでいたりすると泣けて泣けてしかたなかった。 毎日泣くということは結構疲れることであると同時に(止められるなら止めたかった)今日の新たなテーマとして「それでも泣いているうちはまだ余裕がある」ということを学んだ。(爆) そうなのだ。 荷造りが始まると、一つずつ中身を確認していちいち感傷に浸っている余裕はまったくなくなる。 あれだけ毎回、涙腺のスイッチがばかばかはいっていたのがウソのように、この人生で最大のがんばりを見せたのはこの夜中の3時半から朝の8時半の5時間だった。 9年半前に、3年のつもりで段ボール5箱に洋服・鍋・本・CDを持って来ただけだったのに、今日のソレは・・・いえ、もう個数は言えません。 <皆様へ> 前回のお返事も書いていなくてスミマセン。 これでこのままPCを片付けてしまい、次は早くても月末になるかと思いますので、今日のコレにもしもメッセージをお寄せ下さったとしてもやはりご返事ができない(できるようになった段階では湯気サメサメ)と思うのです。 なんとか日本に帰りつける・・・と思いますが(I hope)まだこちらの出発前の難関が明日・明後日と待ち受けておりまして。 もうホントにふらふら・・・ これからは生涯、一度も引越し(部屋の模様替えも含んじゃいます)をしなくていい生活がしたいとつくづく思う今日なのでありました。

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