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2005.09.15
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カテゴリ:自作の小説
わたしが泣き出してから

どの位、時間がたっただろう。

ほんの、20秒くらいのこと

だったのかもしれない。



でも、

コウ君には

迷惑をかけた。

転校生に 訳も分からず

いきなり泣かれるなんて。



教室の端っこで

わたしが 皆に

背を向けていたから

気づいている人は

いなかったとは思うが。





「なんで、泣いてるか、

うーん。分かんないけど。

とにかく、出る種目を

決めておこう。もう、時間ないし。」



ああ、あの時も、そう言えば、

時間が無いって、

急いでいたんだな。。。




「飛び込みするのが

わたし

きらいだから。」



コウ君が、少し、ニヤッとした。


「そんな、こと。

あー、ええと、じゃあ、

背泳に 出たら。

うちのプール、50mで

ちょっと、長いけど。

大丈夫?泳げる?」



あー。最悪だ。

緊張しすぎなければ

何とかいけるだろうか。




でも、水泳大会が始まって

水泳強化校に指定されているらしい高校の

長い 大きい プールを目にして。

自分の番が来て。




水の中に隠れていられるような

背泳ぎを選んで

本当に 良かったと思った。



(あの、クラス委員のおかげだ。)

ふと、そう思った。



わたしは、あの時、コウ君の力を借りて

転校 最初の危機を

乗り切った。




                     つづく









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最終更新日  2005.12.02 15:41:03
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