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テーマ:詩&物語の或る風景(1049)
カテゴリ:自作ポエム
晴れた日の水面は
ずっと光っているのかと思っていた そうでもない 何もないと水の深さが良く分かる 色を見せてくれているだけだった でも少し風が吹いて ザッとさざ波が立つと 波の一番高い所だけが 峰のようにきらきら煌めいて 何もなかった水面に まるで意思でも宿ったように 次から次へと 幾重にも幾重にも 訪れた人に挨拶を繰り返す 波が自分を通り過ぎて行った後には 澄んだ森の精の気配だけが残っている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.03.21 19:25:22
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