2005/04/23(土)15:36
災害の時にできることって?
今回の地震災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
私の故郷が被災したこともあり、あらためて考えさせられたことが結構ありました。
被災した方々も子どもや親戚、友達などに無事を伝えたい気持ちは必ずあるはずです。
ただ、その方々の状況によって優先順位は変わってきます。
生命の危機に脅かされていれば、まず生命の維持が最優先だと思います。
そのうえで、順に家族や親戚、友人知人への安否連絡があったり支援要請があるのだと思います。
もちろん、安否が気になるのは当然ですし、それを否定するつもりもありません。
ただ、結果的にそういう被災者外からの問い合わせが集中し、
本当に連絡をとる必要がある被災者の方々の連絡手段を無くしてしまったのも事実だと思います。
わたし自身もNewsを知った時には衝動的に連絡をしました。
が、深呼吸して冷静に考えるとおそらく無事ならば、連絡をしたいのは両親の方だと思い、
また、それならもっと緊急性の高い方々の邪魔にならないようこれ以上、電話をするのを止めました。
被災地の方々のためにできることはそういう小さなことを積み重ねることだったりするのではないでしょうか。
私の場合は、地震発生から数時間して両親から連絡がありました。
結果的に被災地にはいなかったのですが、やはり連絡がまったくできなかったと言います。
そして、本当に連絡手段が必要な人のために、電話を空けたいという要望もあって、
被災地以外の地域にいる親族や知人には私のところから連絡をすることになりました。
新潟のような土地柄は、今でも人と人の繋がりが強いです。
連絡を誰にすればいいのか、はっきりしていると思います。
キーになる人への連絡を軸に、自然に連絡が伝わるネットワークがあるのではないかと思います。
そういう人のために回線を空けてあげることがまず、できることではと思いました。
もう、ひとつに非被災者から被災者への連絡についてですが、
今回のように明らかに停電している地域の方へテレビ、
あるいはネットを通じて安否確認のメッセージを送ることですが、とても違和感を覚えました。
避難生活をさせている場所にも十分な食べ物も、毛布も、灯りもない方々に
安否を尋ねたところで、連絡したくても連絡できない事情があるだろうし、
そればかりではなく、その不安な気持ちをあおってしまうのではないでしょうか。
全部が全部ではありませんが、本当に必要なの?って。
周囲からの心配よりも被災者からの声を伝えるのならわかるのですが・・・。
もう少し、被災地からの生の声を伝える方に頭を使ったほうがいいのではないでしょうか。
少し、気がついたことを書いていきたいと思います。