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バレンタインデイ











「神楽、何を作っている。」
白童子は抑揚の無い声で問う。
しかし、神楽は答えなかった。
否、答えなかったのでは無い、彼の声が聞こえなかっただけである。
それ程までに神楽はそれに集中していたのだ。
「神楽。」
白童子はもう一度言う。
「・・・なんだよ白童子。」
やっと気がついたらしく、神楽が振り向いて言った。
「何を作っている。」
白童子はもう一度同じ事を、同じ様に坦々と言った。
「あぁ?白童子、てめえ明日が何の日だかわかってねーのかよ。」
神楽が呆れた口調で言った。
「明日は2月14日・・・。
 ほぅ――――――、



バレンタインデイ




      ――――――――か。」
そこで白童子は一息ついた。
そして、
「お前もマトモに女やってるんだな。」
と一言。
「あ”ぁ”?なんだぃそりゃー?!
 アタシが女やってねーって事かよ?!」
神楽が怒鳴った。
っと、その時、
「神楽ああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
 ハッピーハッピーバレンタインズディだーーーーー!!!!」
ものそい勢いで奈落登場!
勿論、バックにはバラ・・では無くわかめ。
「・・・奈落、おめー何の用だよ。(汗」
神楽が呆れた口調で言った。
「なにおぅ?!
 娘が父の為にチョコを作っているのを見て、何処に喜んで途中経過を見ない父親がいるんだ!」
「わざわざチョコ作りの途中経過見に来る父親なんて聞いた事ねーよ!!
ってーかこれはお前のじゃねぇ!!!!!
神楽の鋭いツッコミ攻撃!
これは流石の奈落さんも・・・
「なんと!この父の為には作ってないと言うのか?!
 ならば作れ。」
全然堪(コタ)えてなかった様です・・・。
「なんでおめえの為に・・・!」
「くくく・・・良いのか神楽、お前の人生はこの奈落が握っているのだぞ・・。
お前を今後一切高校には・・。」
急にシリアスバージョンな奈落。
「ふっ、ならバイト先を探すまでさ。」
神楽も合わせてシリアスバージョン。
「くくく・・・。神楽、わしには金がある・・・。
 お前のバイト先に金を送りつけてお前を何処にも雇わせなくする事が出来るのだ・・。」
「なっ・・・!!」
「世間一般はお前を受け入れん!
 この奈落を裏切ったが最後、お前の寝る場所は公園のベンチだけなのだーーーー!!!!!
奈落の笑い声が響く。

(そっ・・そんな!!
  アタシは一生公園のベンチで夜を過ごすのか・・・?!

    それがアタシの求めていた自由――――――――!!!

神楽の脳裏に、公園のベンチで寝る自分の姿が映る!
(それだけはゴメンだぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!)
「あぁ、わかったよ。」
神楽は静かにそう言った。
そして奈落は背を向けて台所から出て行く。
「くくく・・。神楽、お前も気の毒にな・・・。」
白童子が神楽だけ聞こえる様に言った。
「あ、白童子、お前も頼むぞ♪」
奈落が振り向き、白童子に手を振った。
白「なっ・・・!!」











********


「・・・何故男がわざわざ自分の父親の為にチョコを作らねばならん。
 是では、ホモの上にファザコンではないか。」
ブツクサ文句を言いながらもキチンとエプロンに三角巾(サンカクキン)までつけている白童子。
どこかのお姉様が見たら喜ぶだろう。(ちなみにむゆらもその中の一人です
「仕方ねーだろ、んじゃなきゃアタシ達は毎日公園のベンチだぜ。」
神楽が溜息をつきながら言う。
「私達は、奈落の道具・・・。」
「って、神無、何時からそこにいたんだよ。」
もうすっかり神出鬼没・神無に慣れてしまっている神楽だ。
対して驚いている様に見えない。
そして、神無は気にせず話を進める。
「それに、ファザコンなら、貴方の想い人と同じ・・・。」








********


「だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
食らえ!鉄砕牙!!」
犬夜叉が板チョコに自分の相棒を振り下ろした。
そんな事をしたから、勿論、キッチンの中の一つが破損した。
しかし、流石るーみっく1の金持ちだけあって、替わりのキッチンはいくらでもあった。
だが・・・
「おい、犬夜叉。
 いくらお前ん家が金持ちだっつったって、こんな事何時までもやってちゃ台所なくなっちまうぞ。」
乱馬が包丁をクルクル回しながら言う。
こんなフザケタ感じだが、乱馬の言う事はもっともだ。
「やかましい!!
 大体なんでこの俺が、手作りチョコなんぞを作らにゃならんのだ!!」
犬夜叉が乱馬に怒りをぶつける。
「おめーが不器用でチョコ作りに失敗しっぱなしなのはわかるけど、だからって俺に喧嘩売るなよ。」
「やかましい!この居候!!てめー食うだけしか脳がねー癖に生意気なんだよ!!」
乱馬に犬夜叉が怒鳴る。
「なんだとぉ?!
 てめー俺に喧嘩売ってんのかよ!!
 なら受けてたったらぁ!!」
包丁を持ったまんまの乱馬が行った。
「てめーが言い出したんだろおが!!」
そして何時の間にか持ったのか、犬夜叉も同じく包丁二刀流。
「食らえ!包丁乱れ射ち!!」
「おおっと!」
飛んでくる包丁を、乱馬をボールを盾にして乱馬がかわす。

   



                 「五月蝿い。」





その声が聞こえた時には既に、犬夜叉も乱馬も飛んで来た包丁で、見事に動きが止まっていた。
何より見事なのは、服だけを貫き、壁に乱馬達をその包丁で押さえつけた事である。
「・・・ごっ・・ごめんなさい・・。」
乱馬が怯え、驚き、真っ青になった顔でなんとか言った。
犬夜叉などは、声も出ない様だった。
「わかれば良い。」
殺生丸はひき続き、チョコ作りを再開した。
包丁を抜く気は無い事は明らかだ。
乱馬は自分の方の包丁を抜きながら、小声で言った。
「・・にしてもあの殺生丸がチョコ作るだなんてな・・、一体どうしたんだあいつ・・。」
それに犬夜叉は答えた。
「なんかよー、親父にバレンタイン頼まれたんだってよ。」
「オジサンに・・?
 良く作るな、てめーの親父の為に。」
乱馬は何処かのパンダの顔を思い浮かべて言った。
「まぁ、殺生丸はファザコンだからよ。」
と、犬夜叉が歯を見せて笑った途端、殺生丸の冷たい視線がこちらを向いた。
「ファザコンだと・・?」
その低い声と同時に犬夜叉&乱馬は硬直した。
そしてゆっくりと殺生丸は此方(コチラ)に歩いて来た。
乱馬と犬夜叉は既に腰を抜かしているので逃げられない。
「ちっ違うんだ殺生丸!
 言ったのは犬夜叉で・・!!」
乱馬は怯えた顔で涙ぐみながら必死に首を振り、否定した。
「なっ・・!!俺の所為にすんなよ!!」
犬夜叉も必死だ。
『ザッ』
殺生丸が二人のすぐ目の前まで来、膝をついた。
「「!!」」
殺生丸の顔がアップに映る。












    「『ふぁざこん』・・とは、どういう意味だ?」














殺生丸から予想外の言葉が出た。
「「は・・?」」
犬夜叉と乱馬は同時に口を魚の様に開いた。
開いた口が塞がらないとは、こういう時に使うのかもしれない。
「前々から気になっていたのだ。
 会う物(者)会う物(者)に良く言われてな・・・。
 今日こそはどういう意味かと・・・うん?どうした、貴様等。」
殺生丸は時が止まったかの様に、ピクリとも動かない犬夜叉達に言った。





















                                       続 


******
バレンタインが終わってから(2月15日)描いて、しかもその日の内にアップしちゃった小説。
時間が無かったので、変な所も許してくださいv(おい
変な所があったら修正しますv(をい

・・・んで、これは一応修正した奴ですv
でも対して変わんねえ!!




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