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渡辺真由子のメディア・リテラシー評論(旧)

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2008年02月13日
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女性起業家セミナーの講師にお招き頂いた。

東京都江戸川区で企業のトップとして活躍する
女性たちのグループ、ジャンネットの主催だ。
メディア・リテラシーについて学びたいとのこと。

セミナーは、
メディアの報道スタイルへの疑問、
性・暴力表現への危惧などについて
参加者の方々が意見を出し、
それらについて私が解説させて頂く形式で
進められた。

なかでも、皆の関心が高かったのは
倖田來未さんの羊水発言問題。

この問題をメディア・リテラシーの視点から
分析すると、まずかったのが謝罪会見のやり方である。

事務所サイドの計算だろうが、倖田さんの会見は
フジテレビの「スーパーニュース」に独占放送を許した。
ところが、そのフジテレビの翌朝番組「とくダネ!」では
会見の映像が流されなかった。

倖田さん事務所が、
会見映像は「スーパーニュース」以外には使用しないことを
条件にしたのだという。

この点でまず、
「この期に及んで、何をもったいぶっているのか」との
印象を受け手に与えてしまう。

さらに、この事務所が軽視していたと思われるのが
メディアの「編集」の怖さだ。
一局の一番組にしか放送を許可しなかったため、
他の局のワイドショーやスポーツ紙は報道の際、
会見内の倖田さんの言葉を再現するしかなくなった。

だが、全てをそっくりそのまま再現出来るわけはなく、
言葉の一部一部をつまんで、つなげることになる。
そこには、作り手の「主観」が入る
『オトナのメディア・リテラシー
  /客観報道は幻想である』
参照)。
しかも文字の再現だけでは、
彼女の表情、声のトーンなど、
謝罪の気持ちを構成する大事な要素が、伝わらない。

結局、メディアが「編集」した
謝罪会見の内容は
各社バラバラになってしまった。

もし、倖田さんと事務所側に、
本気で謝罪の意を世間に伝えたいという思いが
あったならば、
「どうすれば気持ちがストレートに伝わるか」を
最大限考慮した形で、
会見を開くべきだったのではないだろうか。






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最終更新日  2008年02月13日 23時58分41秒
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