000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

渡辺真由子のメディア・リテラシー評論(旧)

PR

X

全5件 (5件中 1-5件目)

1

広告リテラシーとジェンダー

2008年12月12日
XML
NHKおしん広告。.jpg

『あなたは大丈夫?
~情報に惑わされず真実を見抜くには~』
と題されたセミナーを
千葉県の浦安市女性プラザが主催し、
講師にお呼び頂いた。

テーマは、「広告」の読み解き方。
非常に身近な情報であるだけに、
広告が私たちの価値観に与える影響は大きい。

セミナーでは、広告の裏に潜む作り手の意図や、
女性と男性の性別役割分担の描かれ方について
具体例を交え解説した。
参加した方々は、
「これまで無意識に見ていた広告の内容が
気になるようになった」
とのこと。
より詳しい広告リテラシーは
『オトナのメディア・リテラシー』でどうぞ。
(現在、amazonのベストセラーランキング
「メディアと社会」分野、第1位!)。

広告といえば、
NHKオンデマンドが上の写真のような広告を
制作した。
姑と思われる年配女性が、
「おしんを嫁に見せたいの」と望んでいる。

ドラマの中のおしんは、
姑に辛くあたられても口答えすら許されなかった。
明治生まれの嫁には、ひたすら耐え忍ぶことが
求められたのだ。

つまりこの広告は、
「嫁というのは昔のように自分を犠牲にして
家のために尽くすべき」
というメッセージを発信していると受け取られても仕方がない。
しかも、ユーモアのつもりのようだから
性質が悪いのである。

あのね、未だにそんなこと言ってるから
女性は結婚したがらないんですよ。
未婚化少子化が問題だと報じる公共放送が
いいんですかね、既婚女性のネガティブなイメージ
促進しちゃって。






最終更新日  2008年12月12日 23時37分04秒


2008年11月18日
日本大学の学生たちが、
「広告のジェンダー表現」についてフォーラム発表を行なった。
担当は、法学部新聞学科の湯淺正敏教授(もと博報堂)の
ゼミメンバー。

数ヶ月前、私はここの学生たちから、
広告とジェンダーの関係についてヒアリング(取材)を
受けていたのだ。
その結果が、どう結実したのかというと……。

彼女ら彼らはまず、
最近のCMでは女性が男性をビンタする場面が
見受けられること等から、
「広告表現は『女尊男卑』になりつつある」と
考えた。さらに、一般的に
「広告は時代を映す鏡である」と言われることから、
「実社会でも女性の立場が強くなっているのではないか」
との仮説を立てた。

しかし、調査を進めたところ
DV被害者の98%は女性であることや、
地方自治体の約4割には
女性管理職が1人もいないことが明らかになった。

発表は、
「日本は未だに男尊女卑が根強く残っており、
広告は時代を『歪んで』映す鏡である」と
結論づけている。


この発表は冊子にまとめられた。
女子学生・男子学生へのアンケートや
街頭アンケートの結果も多用され、
広告業界関係者にも参考になるかもしれない。
拙著『オトナのメディア・リテラシー』
(広告は価値観を操作する)
も読み込んでもらったようだ。

テレビドラマで女性がバリバリのキャリアウーマンだったり、
妻が家庭の財布の紐を握っていたりすることから、
「女性優位の社会になった」と考える人は多い。
だがそれらはあくまでも【イメージ】であり、
実態に目を向ければ、まだまだ女性の立場は弱いのだ。

大体、ドラマに出てくるバリキャリ女性は
若くて美人で独身でしょう。
結婚して子どももいる女性だと
バリキャリとして描かれることが一気に少なくなるのは
さあ、何故ですか?






最終更新日  2008年11月19日 01時06分57秒
2008年03月16日
千葉市女性センター主催の
情報活用セミナーで、講師を務めた。
「メディア・リテラシー入門
~情報洪水時代を読み解く」というシリーズ講座。
前半をフェリス女学院大学の諸橋泰樹教授、
後半を私が担当した。

テーマは「広告の意図を見抜く」。
私が広告リテラシーの理論を解説した後、
参加者をグループ分けしてワークショップを行なった。

最近気になる広告について
ディスカッションしてもらったのだが、
ある広告について複数のグループから
「不愉快だ」との声が挙がった。

それは・・・黄桜「呑」のCM。
高島礼子が色っぽい和服姿の妻に扮して、
夫にお酌をしてあげるアレですね。

異を唱えた参加者の多くは、既婚女性。
「妻だって一日中働いて疲れているのに、
何で妻だけがお酌しなきゃいけないの」
とのこと。

確かに、フルタイムやパートタイムで仕事をする妻は勿論、
家事や育児に追われる妻も、みな一生懸命働いている。
決して、夫だけが疲れているわけではない。
仕事から帰ってきた夫が、ただ食卓で待っていれば
美しく装った妻が手料理を作ってお酌もしてくれる、という
構図は、なるほど男性に都合の良いよう作られたものだろう
「オトナのメディア・リテラシー」
【美とセクシュアリティの価値】
の項参照)。

そもそも、なぜ夫を迎えるためだけに
小料理屋の女将のような格好をせねばならぬのか。
ならば夫も、髪と肌と眉をしっかり整え、
執事のように身なりを正して妻に向き合うのが礼儀だ。

そうやって、美男の夫が高島礼子にお酌をするシーンも
挿入していれば、あのCMは既婚女性の反感を
買わずに済んだかもしれない。

ちなみにもう一つ、
あちこちの広告講座で必ずといっていいほど
ブーイングを受けるCMがある。
これについては、また機会があればお話しよう。
あなたの会社の、あのCMかも?






最終更新日  2008年03月17日 00時54分26秒
2008年02月17日
「大丈夫? 子どもたちとメディア」
という講座にて2度にわたり講師を務めた。
川崎市宮前区の主催。
地域の保護者や、メディア・リテラシー教育の実践に
関心の高い教員の方々が集まった。

一回目のテーマは
「広告の読み解き方」。
最も身近な情報であり、かつ
イヤでも目に飛び込んでくる広告は、
それだけ私たちの価値観に与える影響も大きい。

講座はワークショップ形式で行なった。
まず私が広告を分析するテクニック(広告リテラシー)
を解説した後、
参加者たちに、気になる広告や不愉快な表現などに
ついて話し合ってもらう。

すると出るわ出るわ、
「この広告はなんかヘン!」という市民の疑問の声が。
その【なんか】をメディア・リテラシー的に批評すると
根深い問題が見えてくるのであった……。

以下、講座を終えた参加者の感想抜粋である:

『日々無自覚に見ているCMの中で、
どのような価値観が組み込まれ、提示されているか。
とてもわかりやすく興味深いお話でした。(女性)』

『企業の広告は、とてもイメージ戦略が巧みだと
思います。もう一度自分の常識も考え直さなければ
ならないかもしれません。(男性)』






最終更新日  2008年02月20日 22時41分00秒
2007年12月16日
東京都江戸川区が男女共同参画セミナーを開き、
講師にお招き頂いた。
セミナーはその名も「オトナのメディア・リテラシー講座」。
江戸川区、気合を感じさせます。

セミナーは今月、2回にわたり行なわれた。
第1回目は「広告リテラシー」について
お話した。

「偽装」が大きな問題となっている今、
広告の情報を鵜呑みにせず、
批判的に読み解ける目を養うことが
消費者にとって急務である。

セミナーは、
・広告の基本的な読み解き方(広告リテラシー)
・広告に潜むジェンダー表現
・広告制作の裏の“意図”とは?

といった内容だ。
具体例を多く示したためか、
メディア・リテラシーの予備知識がない方にも
すんなりわかって頂けたようである。

第2回目「子どもとメディアの危うい関係」は
こちら。







最終更新日  2008年01月13日 23時42分59秒

全5件 (5件中 1-5件目)

1


© Rakuten Group, Inc.