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渡辺真由子のメディア・リテラシー評論(旧)

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大学での講義・論文テーマ

2008年10月12日
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Keio in rain.jpg

慶応大学メディア・コミュニケーション研究所での講義が
今学期も始まった。
私が教えるのは、映像制作実習を含めた
「メディア・リテラシー論」。

2006年末にカナダでの研究を終え帰国して以来、
日本の「メディア・リテラシー」教育の実践現場を
あちこち見て歩いた。
だが、しっくり来るものがない。

それらの現場で行なわれている授業の多くは、
「ビデオ作品づくり」である。
生徒にカメラを持たせて撮影や編集を体験させ、
それで終わりである。

しかし、拙著『オトナのメディア・リテラシー』
述べるように、メディア・リテラシーとは単に
「メディアを使って表現する能力」だけを指すのではない。
「メディアの特質、手法、影響を批判的に読み解く能力」
こそが最も重要だ。

つまり、メディアが発する情報に含まれる「メッセージ」を見抜き、
そのメッセージが自分の「価値観」にどのような影響を与えているかを理解する目を養うこと。
ここまでやらないと、本当のメディア・リテラシー教育とは
言えない。

私の授業は、13回ある講義の前半で
メディアに込められたイデオロギーやジェンダー観、
プロパガンダなどを解説し、
メディアを読み解くための基本理論を身に付けてもらう。

後半は、「映像リテラシー」に焦点を当てる。
生徒たちは、自身の問題意識を投影する
ドキュメンタリーを制作。
先の理論に基いて作り手の「意図」を自ら体感し、分析する。

私が考える「メディア・リテラシー教育」に共感する学校へは、
出張講義も受け付けている。

写真は、雨にけぶる慶応大学正門。






最終更新日  2008年10月13日 14時16分20秒


2007年12月23日
三田の東京タワー.jpg

慶応大学メディア・コミュニケーション研究所で、
今年最後の講義が終わった。
教壇に立ち始めて以来、「一体、何を教えているんですか?」
という質問をメディア研究者の方々から
しょっちゅう頂くので、ここに概要をまとめておく。

私の講義は、『メディア・リテラシー』を
理論と実践の両面から教える。
映像現場出身者がメディア論を教える例はよくあるが、
ともすれば映像制作のテクニックの手ほどきに
終始しがちだ。
私の講義では、メディアの裏にある
『作り手の意図』を教えることに重点を置いている。
現場経験に加え、
メディア・リテラシー教育で世界に先駆ける
カナダの分析理論に基づいた内容だ。

下記に、簡潔なレジュメを紹介しておこう。
中味は、ディスカッション中心の北米スタイルだ。
他大学への出張講義や、
英語による講義にも対応している。
問い合わせはこちら。


【慶応大学メディア・コミュニケーション研究所講義】

テキスト:『オトナのメディア・リテラシー』

W 1 イントロダクション  ~「伝える」ということ 
W 2 広告の意図(広告リテラシー) 
W 3 報道の作られ方
W 4 映画産業と女性
W 5 メディアの暴力・性表現
W 6 コンピューター・リテラシー
W 7 企画の見つけ方&構成の立て方
W 8 撮影&インタビューの手法、原稿の書き方
W 9、10 編集の裏側
W 11 映像作品プレゼンテーション1
W 12 映像作品プレゼンテーション2
W 13  総括   
             

*写真は、三田キャンパスそばに見える東京タワー                    






最終更新日  2007年12月27日 23時58分34秒
2007年07月14日
慶応三田キャンパス.jpg

執筆の合間をぬって、母校の慶応義塾大学を訪ねた。
9月から、こちらのメディア・コミュニケーション研究所で
「映像リテラシー」を教える。
テレビ局でニュースやドキュメンタリー制作を担当してきた経験に
基づき、映像をメディアリテラシーの視点から読み解く方法や、
映像制作について講義する。

この研究所はかつて「新聞研究所」として知られ、
多くのマスコミ志望者が学んできた。
熱意ある学生に会うのが楽しみだ。

写真は、三田キャンパス。






最終更新日  2007年07月17日 10時50分02秒
2007年04月09日
このコーナーでは、
カナダのメディア分析所時代に執筆した論文を
記録していこう。一部、わかりやすいコラム付き。
日本のメディア研究者にも、参考になるかもしれません。
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・「The Analysis of the report on the Muslim cartoons
  ―ムハンマド風刺画をめぐる報道分析―」

北米の人種差別は、白人中心主義の西洋メディアが形成した力の階層構造に存在する。この論文は、2006年2月に起きたムハンマド風刺画問題について、主流派と非主流派の新聞報道がどのように一定の価値観を組み立てているかを、人種差別とメディアリテラシーの観点から調査・分析する。わかりやすいコラムはこちら。

・「Gossip as an Emancipatory Discourse
  ―解放する言葉としてのゴシップ―」

言葉は社会の構造や、地域集団の価値観における現実を反映している。すなわち人々の言葉使いは彼らの世界観を映し出し、彼らにとっての‘現実’を決める力を持つ。この論文では週刊誌やワイドショーなど、メディアのゴシップに見られる言葉使いに着目し、それらがジェンダーをどう描写しているかを検証する。簡単に言うとこういうコト。

・「Design Analysis “A Beaten Teacher Machiko”
  ―“まいっちんぐマチコ先生”分析―」

世界に名立たるコミック王国の日本において、「まいっちんぐマチコ先生」は大変物議を醸した作品である。海外の研究者からも注目を浴びた。この論文では、作品の成り立ちと意図、日本文化のジェンダー構造に与えた影響を、大マジメに批評する。

------以下、随時更新。






最終更新日  2008年01月08日 01時06分39秒

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