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軟らかいニブが書きやすいとはいえないとは書きましたが,軟らかいニブが書きにくいとは言っていません。 現行製品の時代にモンブランNo.22,72,14を使っていました。いわゆるウイングニブと呼ばれる軟らかいニブの万年筆です。22,72はEF,14はFかMです。当時のEFは国産の細字かそれよりやや細めだったように記憶しています。 EFで6ミリ罫のノートに細かな字でびっしり書くことができました。書きにくいと感じたことはありませんし,格別軟らかいという意識もありませんでした。ですから,私にとっては軟らかいウイングニブも普通のニブでした。だから今軟らかいウイングニブといわれると,そうだったかなあ,そういえば少々字幅が不安定な時があったかなという程度です。 パーカー75も今では珍重されている初代フラットトップ,首軸目盛付を使っていました。これも軟らかいといわれることがありますが,はてそうだったかと首を傾げます。 そして,今軟調といわれるニブについても特に軟らかいとは感じません(使ったことがないパイロットS系軟調ニブやプラチナ系○軟ニブは除外します。)。 そんなわけで,軟調ニブが書きやすいか書きにくいかは,使い手の書き癖に依存します。ですから,軟調ニブが誰にとっても書きやすいとも書きにくいともいえません。ただ,少なくとも,条件なしで軟らかいニブがよいとはいえないのは確かです。 今私が軟らかすぎると思うのは,パイロットフォルカンです。普通に書けないことはないのですが,やはり少し筆圧には注意します。 丁度良い軟らかさというと,手持ちではパイロットカスタムグランディーのOBです。適度のしなりとコシの強さという以外表現のしようがありません(ふにゃふにゃと表現する人もいますが私はそうは思いません。)。このクラスのニブならもう一本くらいあってもよいと思いますが,Fの場合にも同じ感覚かどうかは分かりません。軟らかさと字幅の関係もあるでしょうね。 要は,丁度良い軟らかさ(硬さ)は人によって異なるので,無条件に軟らかくてよい万年筆という表現は読み手を惑わす虞があります。そこで,誰かがある万年筆を軟らかいニブでよいといったからといって真に受けない方が良いですよという意味で,軟らかいのが書きやすいとはいえませんよと書いた次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
禿同12、14、82、84がメインですがその通りですね
(2019年05月21日 22時53分20秒)
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