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テーマ:鉄道雑談(1507)
カテゴリ:名鉄電車の旅
さて私達の旅ですが、岐阜市にやってきました。今夜の宿「岐阜ワシントンホテルプラザ」にてチェックインし、友人のLさんと待ち合わせ。合流し、金公園へと向かいます。ホテル前の道路には、アスファルトの色が少し変わっている部分があります。これが「名鉄岐阜市内線」の線路跡です。Lさんの話ですと、つい最近まで線路が残っていたとか。 「名鉄岐阜市内線」(岐阜駅前~忠節間)など、岐阜地区の「名鉄ローカル線」が惜しまれつつ廃止されたのは、2005年(平成17年)3月31日。特に岐阜市内を車に囲まれて走る「名鉄岐阜市内線」の電車は、市民に長らく親しまれていました。 走っていた電車の中でも、岐阜市内線~揖斐線直通急行に使用されたモ510形とモ520形電車は、大正時代の生まれでサイドビューに丸窓がある事から“丸窓電車”とも呼ばれていました。この「直通急行」が走り出したのは1967年(昭和42年)12月17日で、新岐阜駅前(一部、岐阜駅前)~本揖斐間を1時間間隔で47分かけて走りました。この電車に使用された大正生まれのモ510形電車5両とモ520形電車5両は、赤と白のツートンカラーに塗られ、車内も転換クロスシートに改造されて颯爽と走り、岐阜市民など沿線の人々から歓迎されました。 また1988年(昭和63年)には、現役で永年活躍している車両、ということで「鉄道友の会」からモ510形が「エバーグリーン賞」を受賞しています。 その中で1925年(大正15)生まれのモ513号車が、岐阜市内の「金(こがね)公園」に保存展示されたのです。普段は柵で囲まれていますが、月に1回程度、保存市民団体「丸窓電車を保存する会」の手によって車内公開が行われます。まだ車内は公開の時間ではなかったので、近くのカフェでティータイムを過ごした後、再び「金公園」へと行きました。 公園では電車の車内公開が始まり、小さな子供達が電車に群がっていました。その姿はまるで「たくさんの孫達に囲まれたおじいちゃん」の様でした。早速、車内に入ってみる事にしましょう。 車内は半鋼製車で木目調が何ともシックです。また「直通急行」に使われるということで、1人掛けと2人掛けの転換クロスシートが千鳥状に並んでいました。 これが運転台後部の写真です。 名鉄電車といえぱ「ほぼ大半の電車でクロスシート車に乗れる」という、鉄道ファンの皆様にとっては嬉しい電車でありましたが、ここ最近ではロングシート車が増えてしまったのが悲しい事です。(泣) しかし、この“丸窓電車”ですが、維持にはまだまだお金がかかるとの事です。以前にも何度か書きましたが、 「鉄道車両の保存」というものは極めて難しいものなのです。せっかく展示しても以後の維持が難しく、結局は雨ざらしになってスクラップになってしまう、という運命が多々あります。この電車は、大正生まれの「日本有数の長寿車両」。以後も長く、この地に安住して欲しいものです。 この電車に置いてあったチラシによれば、維持のためにまだまだ資金が必要なのだそうです。(屋根付の展示場の建設など)もしも、このブログをご覧の方でこの電車のために資金カンパをしてもいいよ、という方がいらっしゃいましたら、下記まで「郵便振替」でお振込み下さい。(1口千円で3口以上からになります。) 運転台にも立ってみました。ちょっと狭い運転台ですが、男の子にとって「電車の運転士さん」というのは、一度は憧れる職業ではないでしょうか。その憧れを思いながら、運転台に立ってみると、この電車が今にも走り出しそうな気がしました。 このモ510形電車ですが、他の車両としてはモ512号車が旧・名鉄美濃駅に、モ514号車が旧・名鉄谷汲駅に、モ515号車が名古屋市内のスパゲティレストラン「オールドスパゲティファクトリー名古屋店」(052-691-3915)に保存されました。 またモ520形電車ではモ522号車が「オールドスパゲティファクトリー川越店」(049-246-9922)に保存されました。 一方、モ524号車~526号車は、静岡の焼肉屋の「看板電車」となり車内でも食事が出来るようになっていましたが、数年前に焼肉店が閉店したため、残念ながら現在では廃棄されてありません。 尚、旧・美濃駅と旧・谷汲駅は、今回の旅でも行きますのでお楽しみに。 いよいよ近づいてまいりました、ゴールデンウイーク。 ふと旅に出かけたくなった・・・・・・。 そんな時は、お出かけする人も、そうでない人も、日本全国の観光情報なら、国内旅行情報サイト「日本の旅ドットコム」を是非、ご活用下さい。 尚「楽天広場会員」以外の方で、御意見・御感想・コメントのございます方も、どしどし下さい。お待ち致しております。 日本の心・和の心。織部は、そんな和の心を大切にする美濃焼を窯元から直接提供している和洋陶器の専門店です。 本店は、大きな店舗面積を生かした圧倒的な品揃えが魅力。うつわ邸は古商家屋を店舗として利用し、美濃の人気作家の器が並びます。様々の表情を持つ器たちとの出会いを、心ゆくまでお楽しみくださいませ。 ◎岐阜ワシントンホテルプラザ 名鉄岐阜駅より徒歩3分。機能的で便利なホテル。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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