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カテゴリ:鉄道保存車両を訪ねて
本日は久々に、先日「江戸東京博物館」で開催された「大鉄道博覧会」から展示物をご紹介します。今日ご紹介するのは、「オハネ17型B寝台車」です。昭和30年代に登場した10系軽量客車のひとつとして、寝台急行などに使用されてきました。この「オハネ17型」という寝台車は、旧型客車の台枠と台車を再利用して、車体を新製したものでした。後に冷房改造され「スハネ16型」になっています。 寝台は3段ベッドで、上段と下段は固定式、中段寝台は下段寝台の上の折りたたんである部分を前に引き出して使うものでした。 これが10系寝台車の通路です。折り畳み椅子がありますね。 これら10系寝台車は、今までの戦前製の2等寝台、3等寝台等に比べると居住性は良くなったのですが、1975年(昭和50年)に東京~大阪間の寝台急行「銀河」号が特急用から格下げされた20系客車を使われるようになると、だんだんと活躍の場が狭まるようになりました。それでも一部の急行列車や、寝台列車を連結する普通列車「からまつ」号(北海道)、「はやたま」号(紀勢本線)、「山陰」号(山陰本線)、「ながさき」号(長崎本線)等で使用されてきました。 しかし寝台の居住性は、その後の寝台車に比べるとお世辞にもいいものではなく、挙句の果てには「カイコ棚」などという有難くないあだ名まで付けられるほどでした。 そして栄華を誇った10系寝台車もいつしか姿を消していったのです…。 また余談ですが、この10系寝台車には「オロハネ10型」という面白い車両がありました。乗客用ドアが真中にあり、片方はプルマン式のA寝台(通路に沿って2段ベッドの幅広い寝台がある)、もう片方はこの写真のようなB寝台がある、というものでした。これは一部の路線で、「A寝台の需要はあるが、かと言って1両連結するほどではない」という所に投入されたのです。晩年は北海道を走る急行「利尻」号(札幌~稚内間)、「大雪」号(札幌~網走間)で使われました。 今回展示のモックアップは、旧国鉄多度津工場で保管されていたものだそうです。 今日のトップ写真は、その10系寝台車の外観です。(碓氷峠鉄道文化むらにて保存されている「オハネ12-29」号車を撮影) 季節の上では、もう秋です。お出かけする予定のある人も、時間やお金がなくて予定がない人も、日本全国の観光情報なら、国内旅行情報サイト「日本の旅ドットコム」を是非、ご活用下さい! mama-gooseさんの執筆された「Last Run/最終列車の後で」(第二版)、絶賛発売中!売り上げは、キハ601号車の復元作業の費用に充てられます。 尚「楽天広場会員」以外の方で、御意見・御感想・コメントのございます方も、どしどし下さい。ご参加、お待ち致しております。 日本の心・和の心。織部は、そんな和の心を大切にする美濃焼を窯元から直接提供している和洋陶器の専門店です。 本店は、大きな店舗面積を生かした圧倒的な品揃えが魅力。うつわ邸は古商家屋を店舗として利用し、美濃の人気作家の器が並びます。様々の表情を持つ器たちとの出会いを、心ゆくまでお楽しみくださいませ。 [両国でのお泊まりは…] ◎パールホテル両国 両国駅から徒歩1分。隅田川に面したホテルです。 [秋の旅におすすめな宿です] ◎南山荘 古き浪漫漂う、数奇屋造りの宿。露天風呂をはじめとする3つの温泉が自慢です!! ◎浜名湖かんざんじ荘 湖上百景の、大人のための宿。うなぎ、すっぽんなど浜名湖のグルメも自慢です。 ◎白馬風の子 365日、一人旅大歓迎!白馬の楽しい旅を、風の子が応援します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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