皆様、おはようございます。いかがお過ごしでしょうか。今日の1枚は、昨年秋に旅した九州鉄道記念館から。ここには、九州で活躍した鉄道車両が展示されています。
その中で惹かれたのが、キハ0741号気動車です。最初はガソリンエンジンで登場し、後にディーゼルエンジンに組み換え。車内もレトロですね。
その運転席です。変速機は機械式といい、自動車のマニュアル車と同様にクラッチペダルを踏んで、シフトレバーを、ロー、セコンド、サードと変速していきます。
また総括制御
(複数の車両を連結して運転できる方式)が出来ないため、連結運転の際には各車両に運転士が乗り、ブザーの合図でシフトレバーをチェンジしていました。
後に総括制御の可能な
「液体式変速機」が登場すると、この方式は採用されなくなりましたが、滋賀県を走っていた江若鉄道
(1969年全線廃止)では、割合晩年までこの方式で連結運転が行われていました。
キハ07形の保存車両としては、茨城県鉾田市の
「ほっとパーク鉾田」の鹿島鉄道キハ601号車、岡山県は片上鉄道保存会所有のキハ702号車と3両だけになっており、このキハ0741号気動車は、キハ07形の原型を保っている唯一の存在です。